金物をネジで取り付けるとき
ズレたり浮いたりして全然効かない!
そんなことはないでしょうか?
今回は少し細かいマニアックな話ですが
とても大切なことなので記事にしてみました。
(一応プロの木工家です→ナカムラ木工)
アングル金物をしっかり取り付ける方法
以前、作業台の記事と反り止めの種類の記事で触れましたが、その詳細です。
以下のイラストのような金物をきちんと取り付ける方法です。
穴の形状から使うネジを決めます
上の二つの穴は皿のように開けてある(皿もみ)ので、皿ネジというものを使います。
下の縦長の穴は特に加工がされていません。この場合はなべネジを使用します。
それぞれの特徴については後半で説明したします。
まずは少し浮かせて桟木に固定
皿ネジはズレやすいのであえて少し天板との間にスキマを作ってあげます。
もし金物がずれた場合、天板から離れるといいのですが、天板を押すような形になると
当然金物はしっかりと天板を引っ張ってくれません。
なので、厚紙などを挟んで少し浮かした状態で、先に桟木側にビスを打ちます。
次に天板側へ引っ張る形でネジを打ち込む
天板側は皿もみされていないので「なべネジ」を使います。
出来ればインパクトではなくドリルドライバーで締め付けましょう。
トルクの調整をできるのですが、金物を曲げつつ木を殺さない程度にします。
最近のドリルドライバは強力なので「1」でもいいと思います。
複数個を取り付ける際、どれか一か所だけを最後まで締め付けてしまうと桟木が浮いてしまうので、金物が曲がらない程度にすべての金物にネジを入れてから、最後まで締め付けます。
これでしっかりと桟木が天板に固定されたはずです。
駒止めはぴったりのものを使わない、引っ張るように取付
木製の駒を使う場合も、浮かせないように注意します。
金物と同じですね。
1ミリ程度すきまが開くように作り、ビスで引っ張る形にします。
ぴったりに作ってしまうと駒の意味がなくなってしまいます。
(金物用)ネジの種類とその使い方
皿(さら)ネジ
皿ネジは皿もみ部分にぴったりはまります。
締め付けた後は金物を動かすことはできません。
微調整ができないのは難点ですが、凹凸がなく見た目もきれいです。
普段から目にする部分に使用することが多いネジです。
なべネジ
鍋みたいな形状なので「なべネジ」です。
なべネジは締め付けた後も、穴にスペースがあれば動かすことができます。
なので、もしずれてしまっても一度緩めて金物を調整し、また締め付ければ大丈夫ということ。
見た目はイマイチで凹凸ができるので見えない部分に使うことが多いです。
今回のように裏からの天板の固定や、アジャスターの受けなどが良い例でしょう。
まとめ:金物をしっかり使えるとDIYレベルは上がります
今回はとても細かい話になってしまいました。
ですが金物を使っているのに金物が全く効いていない、なんてことにならないように、考えて使いたいものです。
他にも状況に応じて使い方、コツがありますので追々ご紹介したいと思います。
質問はサイドバーのCONTACTよりお気軽に!
楽しいDIYライフを!
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