・これからDIYを始めるんだけど、まずは作業台が欲しい
・まだ道具が何もないから最低限の道具で作りたい
・拡張性が高くある程度きちんとしたものを
そういったものを全て備えた作業台をご提案します。
(一応プロの木工家です。ナカムラ木工)
1.全体のイメージと必要な材料と工具
・デザインはこんな感じです
1820×910ミリのコンパネ(構造用合板)がそのまま天板になる、比較的大きな作業台です。
引き出しやバイスなどもないとてもシンプルなものです。
なので作業場を確保したらまずは作ってほしい、基本的なものですね。
シンプルがゆえに拡張性も高いと思います。
木工以外にも各種作業全般に使えますね。
使いながら機能を増やしていっても楽しめるでしょう。
※なお、作業台の高さは身長172センチの私にとって少し高めにしてあります。
ご自身の身長に合わせて高さは変更してください。
・必要な木材、金物と道具
木材
- 6フィート(1820ミリ)の2×4材 8本
- 1820×910(12ミリ厚)のコンパネ 2枚
金物
- ビス(木ネジ、コーススレッド)65ミリ 適量
- ビス(木ネジ、コーススレッド)18ミリ 適量
- アングル金物 4つ
使用工具
- メジャー
- のこぎり(あれば電動丸のこ)
- インパクトドライバー
- さしがね(またはスコヤ)
※インパクトドライバーはある程度のものが必要です。
中途半端なものを購入するよりは2万円くらいの充電器と電池がセットになったものを買うか、ホームセンターのレンタルサービスを利用してください。
なお4980円とかのインパクトドライバーは買ってはいけません。
2.木材のカットと組み立て作業
・2×4材を寸法にカットします
1640mm 4本
800mm 4本
810mm 4本
まずは各部材をカットします。
(※コンパネはカットしません。そのまま使います)
今回は長さをカットするだけなので簡単です。
さしがね、もしくスコヤを使い、可能な限り直角に切ったほうが良いのですが、そこまでシビアにならなくても大丈夫。
長い部材は反りが少ないものを選ぶようにしてください。
・インパクトドライバーを使って組み立てていく
正面のパネル
正面のパネル2枚を図のように組み立てます
インパクトトライバーを使いビス止めします。
さしがねを使ってなるべく角は直角になるように、ギャップができないようにします。
もしクランプをお持ちなら、固定した状態でビスを止めると失敗が減りますよ。
桟木の取り付け
できたパネル2枚をつなげるように桟木をビス止めします。
この時壁をうまく使ったり、誰かに手伝ってもらうなどしてなるべく直角が維持できるように気を付けましょう。
コンパネ2枚をビス止め
天板となるコンパネ2枚を重ねてくっつけます。
木工用ボンドで接着すると後々何かと面倒なので、ここでは裏になる面からビスで止めてしまいましょう。
天板の厚さは12ミリが2枚で24ミリになります。
貫通させないように18ミリ程度のビスを用意し、ビス止めしていきます。
イラストでは等間隔ですが、その必要はありません。適当でOKです。
アングル金物で天板を固定
先ほど作った天板(コンパネを2枚重ねたもの)を本体に固定します。
固定にはアングル金物とビス18ミリを使用します。
アングル金物というのはL字型の金属にビス止め用の穴があけてあるもので、ホームセンターで一つ100円で手に入ります。
気を付けることとして、しっかり本体に固定させるために、天板との間に厚紙一枚程度の隙間を開けた状態からビス止めをし、引っ張ってあげて、しっかり密着させます。(上のイラストを参考に)
ここ、天板をぐらつかせないためにすごく大事です。
それぞれの角、4つですね、取り付けていきます。
そして、立ち上げて完成ですね。
お疲れさまでした!!
3.まとめ:作業台の出来は作品の出来に影響します
今回紹介した作業台は半日もあれば余裕でできてしまいます。
最初にこのひと手間を惜しまず、よい作業台を作っておくと後々楽ができますよ。
多くの職人や作家を見てきましたが、所謂「いい仕事」をする人は、やはり「いい作業台」を使っていて、整理整頓が行き届いています。
近日中に強度と収納性能をくわえた拡張版の記事も書く予定です。
【2×4材でDIY】長く使える作業台を作ってみよう!【拡張版】
少しの追加パーツで劇的に進化しますので是非トライしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
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