【本流テンカラ】夕張川上流で大物アメマスを釣る!

2022/06/29

釣行記

t f B! P L

結論から先に言うと、今シーズン一番といってもよい充実した釣行になりました。思うようにいかないことばかりだった午前中から、一転してテンションの上がった午後、いろいろありすぎてとても疲れましたが、心地よい疲労感で帰宅後は何も考えずにぐっすりと眠ることができました。

空知地方の本流を釣り歩く

アクセス

どこから出発するかにもよりますが、札幌東部からは三笠経由がおすすめです。桂沢湖を起点にすれば30分の範囲で芦別川、夕張川、幾春別川へアクセスが可能です。

近くにコンビニなどは無いので事前に食料と水は準備しておいたほうが良いでしょう。丸一日里に下りずに、山の中の渓流で遊ぶことができますよ。

なお、桂沢湖ではダム工事が行われていて、作業関係車両、大型トラックが頻繁に行き来しています。道も狭く危険なのでゆっくり運転しましょう。

また、芦別川に並走する桂沢湖から芦別に抜ける道も大型トレーラーの通行が多く見受けられます。時々車線をはみ出してくるトレーラーもいますので、川に気を取られすぎないように前方に注意して運転してください。

公共交通機関でのアクセスは無理でしょう。タクシーで送迎してもらうのも手かもしれませんが、レンタカーの方が安いでしょう。

芦別川(上流~中流)

この日最初に入ったのは芦別川です。最上流から下流までしっかり見てやろう!という意気込みで向かいました。

この川、流域全体が深い谷に囲まれていて降りる場所を探すのに苦労すると思います。グーグルマップをよく見るとなんとなーく降りられそうかな、という場所を見つけることができるので、じっくり観察してみてください。私もグーグルマップの検証力が上がってきました。

芦別ダムへ続く道は工事中らしく、誘導の警備員の人が立っていたため入ることができず、ダムの下流域から様子を探ることにしました。

川に降りてみるとめちゃくちゃ渇水してる。流れもなく水もちょろちょろ。がっかりしているとなんだか上流が騒がしいです。よく見るとカワアイサのメスとたくさんの子供たちが! カワアイサの繁殖を初めて見られただけでもわざわざ川に降りたかいがありました。

水鳥が繁殖するということは、このエリアは毎年こんな感じで渇水して流れがなくなるのでしょう。こうやって一つずつ川での経験を蓄積していくことが将来の釣果につながると自分に言い聞かせながら、降りた谷をゼエゼエ引き返しました。

上流域は釣りにならなそうなので、中流域まで車を走らせます。大きな支流がいくつか合流し、三段滝のあたりまで来ると水量も十分になっています。

さらに下流に下り、大きな赤い橋の付近から川に降りられる場所を見つけて降りてみました。少し上流にある堰堤付近でのんびり毛ばりを流していると、堰が閉じられて急に流量が激減し渇水状態に。

その後、すぐに流量は復活しましたが、こんな状況じゃ普通に魚が居着くことはできないだろうと考えて場所を変えることにしました。

流れ自体はいかにも大物がついていそうな雰囲気でしたが、上流のダム、中流の堰で頻繁に開け閉めをして流量が変わる河川だとしたら、相当難しいコンディションでの釣りになりそうです。

でも、深い谷を流れていて、あまり人を寄せ付けない川なので、期待はできると思います。近くに住んでいて通うことができれば、思い通りの釣果が得られるんでしょう。遠征組には土台無理な話ですが。

幾春別川(桂沢湖上流)

ということで、一度桂沢湖まで戻り夕張方面に向かいます。先ほども書きましたが、2022年現在、桂沢湖周辺は大規模な工事が行われていて、幾春別川上流でもいくつかの新しい橋がかけられ付近は森が切り開かれて川が丸見えの状態になっています。

流れが見えてしまうと毛ばりを流してみたくなるのが釣り人の性ということで、それに抗うことができずに車を止めてウェーダーを着て早速川に降りてみる。こうやって予定外の行動をとって貴重な時間がどんどん減っていくのです。衝動恐るべし。

最初の獲物はこいつでした。尺はあるウグイです。青くよどんだ素敵な淵に潜んで、私をドキドキさせたのはこいつでした。残念ですが早々にお帰りいただきました。

こいつのほかにも途中いくつかあたりがあり、跳ねられて逃げられたのはニジマスだったので、渓流魚はいるようですが、渓相に似合わずウグイが多いのでちょっともういいかなって感じで1時間もやらずに車に戻ります。

ダムが下流にあるので大物は確実にいると私は踏んでいます。いやいや、ウグイじゃなくて。

夕張川(シューパロダム上)

そして本来の目的地である夕張川上流に到着しました。夕張川に来ると「ばーりばりっ!ゆうばり!」と口ずさんでしまうのは私だけでしょうか。私が子供のころはじばしばCMを見ましたね。あの時代の間違った政策がなけりゃ、財政破綻は避けられたのに…

夕張川はいくつかの大きなダムがあり、それぞれの区間で全く別と言っていいほど流れが変わります。最も上流にあるシューパロダムの上は人工物も少なくなり自然河川の様相で、広い河原に大小さまざまな石が転がり、魚が住むに適した環境になっているのだが...ほとんど釣れたためしがないんです。

ということで、今日は残りの4時間ほどをこの夕張川に充てて結果を出そうと決めました。でも、一度も釣ったことがない川で釣りをすることほど難しいことはありません。

それは、釣れると信じることができない→集中力が低下する→釣りが適当になっていく、という流れで釣れない時間が増えていく一方となるから。

なので最初、ただ漠然と、どんな釣り人でも攻めてみたくなるいかにも魚が居そうな大場所に繰り返し毛ばりを流していました。そしたら、なぜだかなんとなく開高健がぼーっとしている頭の中に現われて、彼は何やら言おうとしています。

妄想の中の開高健の言わんとしていることに注意深く耳を傾けてみると、こんなことを言っているではありませんか。

「君。狭い川では広いところを、広い川では狭いところを狙うんだ。ガッハッハ。」

どの本だったか忘れてしまいましたが、確かに氏はそんなことを言っていました。そして、この広く雄大な流れの中で、あえて視野を狭くし、せこいポイントを見つけることに注力しました。

そしてこちらの、広い流れでは見落としがちな、倒木が覆いかぶさる流れを見つけ、手前の流心にラインを持っていかれないように空高くからふんわりとドライの毛ばりを狙ったポイントの50センチ上流に置いてあげる。

ゆっくりと漂い始める毛ばり。それをスーッと追ってくる黒い影! 銀色の魚体が弧を描き私の粗雑な毛ばりを水面下にねじ込みます。

ポイントは流心の向こう側だったし、絶対にばらしたくなかったので力ずくでこちらに寄せました。一瞬ウグイに見えましたがランディングネットに納めてみるととてもきれいなアメマスじゃないですか。今シーズン初です。サイズは尺前後だが、嬉しい…

一匹釣れると、釣り人は急に自信が体内からあふれ出し、この世に不可能なことなど無いような思い込みを始めます。「なるほど、そういうことね、そういう出かたなのね、簡単じゃーん。」と独り言を言いながら同じようなポイントを探してみます。

この日はなかなか風が強く、無理なキャスティングを続けていたので、よく見るとハリスに二つこぶができていました。このコブ、放置しておくとラインブレイクの原因となってしまうので、ほどくか、もしくはハリスの交換をするべきなのですが、この活性が上がっている時間帯を逃してたまるかという焦る気持ちで放置。しっかりフラグがたったわけです。

雨が降って寒くなってきたので、一度車まで戻りつつ、先ほど見逃していたこんな地味な背に毛ばり流してみました。対岸ぎりぎりのところ、たぶん岸から10センチと離れていないところに無事に毛ばりを落とします。

日陰で暗くなっていてなんだかよくわかりませんがラインの動きが完全に止まります。ん?そもそもクマイザサに毛ばりが引っ掛かっていたのかなと思って対岸に向かって歩を進めると急に竿が音を立てて強烈にしなり、魚らしきものが石の中にもぐりこもうとしている姿が見えます。

なかなかデカい。が、ハリスは消耗していていつ切れてもおかしくない。これは完全に釣れないパターンだ、やっぱり5分を惜しまずにちゃんとハリス交換をしておくべきだった、時すでに遅し、後悔先に立たず、覆水盆に返らずと、まだ結果の出ていないことに後悔ばかりをしつつ夢中に格闘していたら、ネット内に魚が納まっていました。

獰猛にこちらを睨むその顔はまさにネイティブトラウトと呼ぶにふさわしいものでした。48センチのアメマス。そうだ、君のその眼だ、私が長らく忘れてしまっていたのは。

そっと毛ばりを外し、せっかくだからダイワさんから広告の依頼が来るかもしれないから、清流X45を添えて写真を撮ろうかなとカバンをガサゴソしていたら、いつの間にか川に帰られたようです。

それにしても、良い釣りができました。途中、頭痛もしてきたし集中が完全に途切れてしまったんだけど、開高さんのおかげで正気を保つことができました。頭に思い浮かんだのが山本素石さんだったら釣果は違っていたでしょう。釣りを諦めツチノコを探していたかも。

その後も、似たようなポイントに毛ばりせっせと流しましたが、一度立派なウグイが釣れただけで、アメマスの姿を目にすることはできませんでした。

この日、惜しむらくは毛ばりを一つフィールドに残してしまったこと。きれいな野鳥をたくさん見ただけに、なんとも複雑な気分です。

いくら気を付けていてもロストをゼロにするのは難しい。キャスティングの回数を減らすことが一番のロスト対策になるので、ポイントの見極めと集中力の継続が今後の課題として残りました。

まとめ:水量が落ち着いた本流は熱い

こんな感じで6月は本流、毛ばりはトップで面白い釣りができます。皆さまもぜひ、テンカラで大物を狙ってみてください。こんなにエキサイティングなことはほかにないと思います。

そしてバードウオッチングにも最適な時期です。この日も多くの野鳥を見ることができましたし、さえずりもたくさん聞きました。カワアイサの親子にもびっくりしたし、芦別川中流域で見たオオルリにも興奮しました。多分5年ぶりくらいにはっきりとその姿を見ることができたんじゃなかろうか。

今年はアオバトの美声も多く耳にします。姿はなかなか見れませんが、あの美しい陶器のようなものが近くを飛んでいると思うだけで胸が高鳴ります。

当日の釣行記録

この日の釣果

  • ウグイ 3匹(10~30センチ)
  • アメマス 2匹(32、48センチ

使用毛ばり


ドライコンチュウ#12

確認した野鳥

  • カワアイサ♀とヒナ数羽
  • カイツブリ
  • コチドリ
  • オオルリ
  • キビタキ
  • シジュウカラ
  • ハシブトガラス
  • ハクセキレイ
  • カワガラス
  • トビ
  • センダイムシクイ
  • アオバト
  • キジバト


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