クロスバイク(ジャイアントグラビエ)を飛行機・電車に乗せる方法

よくドロップハンドルのロードバイクで輪行を楽しまれている方のブログは見ますが、クロスバイクでしている人は少ない印象です。

まいにちの通勤や通学で使用しているクロスバイクで旅行をしたい、とお考えの方も多いと思います。私もそんな一人です。実は、クロスバイクは汎用性が高く丈夫なので旅行にはうってつけなんです。

そして、飛行機や電車に自転車を乗せることができると、行動の範囲がグッと広がります。この記事を参考に輪行に挑戦してください。

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クロスバイクで輪行できる?

クロスバイクで輪行は可能です。

ロードバイクとの違いはほとんどありません。タイヤを外して袋にしまってロープなどで固定をする、それができれば輪行は可能です。

ですがクロスバイクの場合、ロードバイクとの大きな違いが一つありまして、それはハンドルの長さです。

ハンドルを切った状態で袋にしまうのですが、そのままだとハンドル部分だけかなりはみ出すことになります。

なので、ちょっと面倒に感じるかもしれませんがハンドルを外すとよいでしょう。次で詳しく説明をしていきます。

ハンドルを外してフレームに固定する

ボルトを2本外すだけでハンドルは簡単に外れます。もちろん、ブレーキやギアのケーブルはそのままでOKです。ハンドルを外しただけだとブラブラするので、上の画像のように何かロープ状のものでフレーム部分に固定しましょう

各ケーブルは折り曲げないように気を付けてください。でもそう簡単に曲がったりしないので神経質にならなくても大丈夫です。

このようにしてハンドルを外すだけで、かなり全長を抑えることができます。この際、気を付けていただきたいのは、外したボルトの紛失と、工具の未携行です。現地に到着してハンドルを取り付けることができないと悲惨なことになります。

なんなら外したボルトは財布の中に入れてもいいくらいです。それくらい大切なものになります。

キャリアについて

シートポストに付けるキャリアが一番便利だと思います。以下のような製品です。

くるっと回すだけで収納と展開ができるから輪行の時は楽でしょう。でも走行時の安定性や耐荷重を考えると、フレームに固定するタイプに軍配が上がります。でも分解と組み立てがちょっと面倒になります。

私は前輪だけを外して収納するタイプの輪行袋なので、キャリアはつけっぱなしにしていくことが多いです。

走行時にリュックを背負うという方法もあるのですが、これはどんなに軽くても苦行になるのでお勧めしません。特に真夏は蒸れてひどい目にあいます。いずれにせよ荷台(キャリア)は必要です。

ルールとマナー

輪行が一般的になってきて、どこの公共交通機関もルールを明記するようになりました。

ほとんどの公共交通機関で「分解し輪行袋に入っている」という条件で受け入れてもらえます。あとは現場のその時の判断にゆだねることになりますが、混んでいるときは受け入れてもらえない可能性もあります。

空いている時間帯を狙うか、もし混んでいたなら次の便にするなどの配慮が必要です。スタッフの方、ほかの乗客の方にとっては大きな荷物を持ったサイクリストは迷惑な存在であることは明らかです。

飛行機に乗せるとき

航空会社によって対応はかなり違ってきます。

それぞれWEBサイト上で明記していますのでそれを参考に準備をされるとよいでしょう。ですが基本的に分解して輪行袋に入っているのであれば問題ないはずです。

追加料金の有無も要チェックです。LCCだと追加料金を取られるので、結果的に大手キャリアの方が安くつく、といったケースもあります。

加えて、大手キャリアの方がなにかと柔軟に対応してくれるので、初めての飛行機輪行の際は、JALかANAがいいと個人的には思っています。

以下、自転車輪行の際に気を付けていただきたいことです。

タイヤの空気圧

諸説あるので一概には言えませんが、貨物室の空気圧は客室と同じ0.8気圧なので、地上にいるときより20%膨張すると考える、というのがセオリーです。

なので、お使いのクロスバイクの指定の空気圧の幅を確認し、20%増加しても上限を超えないようにしておけば問題ありません。

例:タイヤに書かれている指定の空気圧が65~100PSIの場合、65~80PSIにしておけば規定値内におさまるので、飛行中にバーストすることはないでしょう。

国際線には乗せたことがないので、これはあくまでも国内での話ということで...参考程度にしておいてください。

預けられないもの

ゴム系接着剤、空気充填用ボンベは基本的に自転車と一緒にのせることができません。でも例外もあると思いますので、詳しくは職員さんにお尋ねください。

他のもの、工具やヘルメットなどは輪行袋に一緒に入れてしまうとよいでしょう。特に工具は機内持ち込みができないケースが多いので、忘れずに預け荷物の中にいれましょう。

電車に乗せるとき

電車も自転車輪行のルールを明記する会社が多くなりました。

飛行機と同様、分解して輪行袋に入っていればOKというところがほとんどですが、出発前に利用予定の会社のWEBサイトで確認をすることをおすすめします。

以下注意点です。

最後尾か先頭車両をねらう

電車の先頭車両、または最後尾の車両は比較的スペースがあります。

できれば座席がない壁際に自転車を置きたいので、そこに乗ることをまずは考えましょう。電車が到着する前に、どこが最後尾(もしくは先頭)なのか、掲示などで確認をし並んで待ちましょう。

電車が着いたら一目散に壁際を確保しましょう。ほかの乗客は一目散に座席を確保しにかかるので、争いになることはないはずです。

他の輪行者と鉢合わせになった場合は場所取り争いが激しくなるかもしれません。

バンドで固定できると便利

壁際をキープできたら、手すりなどに固定してしまうと便利です。固定していないと電車の振動で倒れることも考えられます。

固定できたら隣に立っている必要もありません。電車がすいていたらゆっくり座席に腰かけて電車のたびを満喫しましょう。

ですが、輪行袋に入っているとはいえ、自転車は突起があってごつごつしているので、ほかの乗客の方がぶつかって痛い思いをすることも考えられます。なるべく近くにいたほうがいいかもしれません。

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