コッヘル(クッカー)はどれがいい? 3メーカーを使って比較してみた

私は普段の炊事の際にもコッヘルを使っているので、キャンプ時にしか使わない人と比べると、コッヘルのヘビーユーザーだと自負しています。

アウトドア用品と言えどもキッチン用品であることに変わりはなく、キッチン用品に求められるのは道具としての使いやすさでしょう。

偶然3社の製品が手元にあるのでそれぞれ簡単に感想を書いてみました。購入の際の参考にしていただければと思います。

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エスビット(Esbit)のコッヘル

持ちやすい

持ち手の位置、本体とのバランスが絶妙に設計されているようで、水を最大(750ml)まで入れてもそんなに重さを感じず、注ぎやすいです。非常に安定しています。

実際には今回紹介する商品のなかでは最も重い240gなんですが、それを感じさせません。実際の重量よりバランスが大事ということは、ほかのスポーツ製品などにも言えることですね。

フタが吸い込まれる

フタを乗せるとき、吸い込まれるように収まります。アウトドアの際には手がかじかんでいたり、何かと制約がある中でコッヘルを扱わなければいけないので、これは大きな利点です。

フタの取り外しにまったくストレスがないだけで、めちゃくちゃ気分が良いです。音も控えめでいい感じです。

セットとの相性良し

このコッヘルはアルコールバーナーとセットで販売されているもので、土台の部分とぴったりかみ合うように作られています。

一度土台にはめるとズレることはまずありません。熱いお湯をこぼしたり、やけどをしたりする危険がなく、ストレスなく火にかけたり火からあげたりといった作業を行えます。

フタをフライパン代わりに使う際にも、同じように溝が彫ってあるのでぴったりはまってくれます。

素材の強度が高い

本当は空焚きなんかしてはいけないんでしょうが、私はおっちょこちょいなもんでたまに火にかけていることを忘れて本などに没頭して、しばらく空焚きをしてしまうことがあります。

そんなことを何度かやってしまっていますが、本体は全然傷みません。ハードアルマイト加工は相当丈夫なようです。たわしでごしごし洗っても全く傷みません。

×段差がなければ最高だけど仕方がない

前述した土台にぴったりはめ込むための溝は、コッヘル内部に段差を作っています。それが掃除をする際にちょっと邪魔になります。

お湯を沸かしたりスープを作ったりするときはいいんだけど、オートミールとかご飯を炊いたりしたときには、ちょっと洗うのが面倒です。

これが唯一の弱点かもしれません。

モンベルのアルパインクッカースクエア

ハンドルの位置が絶妙

われわれは市場に出ている完成品しか目にしてないので、デザインの工程でどのような試行錯誤があったのか知る由もありませんが、四角のコッヘルの角にハンドルを持ってきたことは、ナイスアイデアだったと思います。

汁物を注ぐときに自然と角が下を向くので、意識せずに自然に調理をすることができます。

ごはんをおいしく炊ける

普通の筒形のコッヘルだと、2合を炊くときにちょっと窮屈な思いをしますが、このコッヘルは2合でちょうどよいくらいの広さがあります。

2人で共用とかにするのであれば、このコッヘルをお勧めします。

インスタントラーメン!

これはメーカー側が売りにしていたことですね。やっぱり寒い時期に山のなかや河原でインスタントラーメンをすすりたいものです。

ほとんどのコッヘルはインスタントラーメンを折って入れる必要がありますが、このコッヘルは一般的なインスタントラーメンがそのままぴったりと収まります。

そして四角の形状は収納に便利だということは言うまでもありません。

×フタの溝に汚れがたまりやすい

フタに溝があって、ごはんを炊いたときにそこに汁が入り込んで固まってしまい、定期的に掃除をしたくなります。

気にならない人は全然平気だと思いますが、少しの汚れも気になるという方は注意してください。つまようじなどで詰まった汚れを取り出すことはできます。

×広い分重たく感じる

ハンドルが角にあって使いやすいという話をしましたが、その分対角線が長くなって重さをダイレクトに感じてしまいます。

満タンに水を入れるとかなり重たく感じグラつくので注意が必要です。といっても欠陥と言えるものではなく、便利さの方が勝っています。

スノーピークのチタントレック

質感が良い

チタンの質感、ハンドル周りのデザインが凝っていて、見た目は非常に良いです。ほかのコッヘルと違って、ハンドルがギュッとつかむタイプではなく、マグカップのように手を指を入れるような作りになっています。そしてラバーも装着されていません。

眺めている限りはとても良いモノに思えます。おしゃれに全振りした商品という感想です。

×フタが非常に不安定

致命的な欠陥です。フタのおさまりがとても悪く、きちんと載せられることのほうが少ないくらいです。おおげさではありません。

本体の上にぴったり収まらず常にグラグラしていて、かなりイライラしてしまいます。

×音が気になる

フタが非常に不安定なので、しばしば落とすことになります。落とした際の音がとても大きくイライラに拍車をかけてしまいます。

そして、本体とフタを操作したときにも不快な摩擦音が大きく、もし静かな環境でコーヒーを飲むんだとしたら、雰囲気を壊してしまいかねません。

×ハンドルが持ちづらく指がいたい

先ほど少し触れましたが、本体のハンドルがマグカップ状になっています。ぎゅっと握るタイプではないので指をかけて使うのですが、なかに何も入れていない状態でもちょっと指がいたくなるくらい使いづらいです。

満タンに水を入れている状態だととても窮屈に感じます。

×ハンドルが熱くなる

おしゃれさ優先のためか、他社は必ず取り付けているハンドルのラバーがありません。

そのため、当たり前なんですが、火にかけたときにハンドルもかなり熱くなってしまいます。せっかく熱いお湯を沸かしたのにすぐに注げないのでは意味がありません。

まとめ:アマゾンの評価はまったくあてにならない

スノーピークさんに対してはかなり厳しいことを書いてしまいました。でもコッヘル本来の用途を全うできていないので仕方がないと思います。

このチタンのコッヘルはアマゾンなどのレビューサイトではなぜか高評価が優勢です。(星一つで私と同じような感想を書いている方もいますがごく少数です)

たぶんまともに使わずにレビューを書いているんでしょう。

やはり、ネットで物を買うことが当たり前になった現在でも、日々使う道具を選ぶときには直接触って確かめたほうがよさそうです。

だから、それが可能な実店舗がすたれることはないんでしょう。いくらVRが発達したとしてもこれはかわらないはずです。

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