夕張方面でニジマス、イワナ、ヤマメを釣る【秋の渓流テンカラ】

シロサケとサクラマスがのぼる時期になり、姿を見たい気持ちもあるんだけど、彼らが川にいるとまったく釣りにならなくなってしまうので、あえて遡上ができないダムがある川を選んで釣りに出かけています。

そうなると札幌圏では限られてしまいます。今回はいくつかのダムの存在でマスの遡上が不可能な夕張川の本流に出かけました。

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久しぶりの夕張川本流は濁っていた

夕張川へのアクセス

札幌からは1時間ちょっとでアクセスでき、かつ魚影も濃いお勧めのエリアになります。釣り人もそこそこ多いのですが、ネームバリューもあるニセコ方面の尻別川各支流よりはまだまだまともに釣りを楽しめます。

ヒグマが怖い沢もありますが、道路沿いに流れている支流は安心して釣りができるので、そういう川を選んで入ってみてください。

シューパロ湖より上流

夕張川本流は濁っていました。ここ最近、私の住む江別市はまとまった雨もなくて、ちょうどよいコンディションだと決めつけて出発したのですが、カンは外れてしまったようです。

やっぱりちゃんと直近の降雨量は確認して出発したほうが良いみたいです。気象庁のサイトで簡単に見ることができます。

過去の気象データ検索

ということで比較的入りやすい支流で釣りをすることにしました。場所はシューパロ湖上です。

ほとんどの林道は入ってちょっと行くとゲートが閉まっていて奥まで車で入ることができませんが、ちょっと歩けばいい感じの規模の支流にアクセスすることができます。

つり人にとって都合がいいことに、各支流の入り口にはいい感じに林道の入り口があるので、グーグルマップや地理院地図を調べて入渓してみてください。

さてそんな感じで、午前中は3つの支流をめぐりました。どこに行っても先行者がいたので、支流を釣りあがらずに、支流にかかる最初の橋から本流までの短い区間を釣り下る作戦に変更。

さかなの気配をうかがうよりも、先行者の動向を察知する能力が、「令和の渓流」には必要になるみたいです。

そして、しばらく釣り下ると私の大好物である倒木が作り出すいい感じの淵に行き当たりました。例によって倒木の陰になっている部分をなめるように毛ばりを流してやると、少し遅れて魚が追いかけてきて、しっかりとくわえてくれました。

あまり引かなかったので一瞬ウグイかなと思いましたが、寄せてみるとちゃんとイワナでした。サイズは25弱といったところ。悪くないです。いやむしろ、ボウズも覚悟していたのでとてもありがたい。

他の支流ではアタリはあれどもキャッチにはいたらず、濁っている川を見ているのも嫌になってきたので、ちょっとエリアを変えてみることに。

と思っていたら急に激しい雨が降ってきました。ちょうど今日は木曜日。六角精児さんが朝のNHKのパーソナリティになったので、しばらく車内でラジオを聴きながら、雨が止むのを待ちました。ボンネットにあたる秋雨と古典ロック、相性がいいです。

移動の途中で夕張岳登山口方面の渓流ものぞいてみようと思ったのですが、登山口へ続く道路は6月下旬~9月末の期間しか開いていないようです。ペンケモユウパロ川へアクセスできるはずなので来年はこの期間内にぜひ訪れてみたいです。

※2023年は通年通行止めのようです。以下のリンクでご確認ください。

夕張岳登山道(夕張側)に通じる国有林林道の通行について

シューパロ湖より下流の支流

夕張川をダム下までくだって、人気の支流の一つホロカクルキ川までやってきました。シューパロ湖上よりはましだけど、こちらもやはり濁ってました。普段はかなり澄んだ流れなのですが。

強者感のあるジムニーの先行者がいてポイント選びには難儀しました。平日なのにどこに行っても釣り人がいると感じる私も、その原因を作っている一人なので偉そうなことは言えません。

結局、シークルキ川のコンクリート護岸に降りてピンポイント勝負をしてみましたが、まったく反応がなく、おそらく今日はこっちじゃないと判断をして、ホロカクルキ川を1時間ほど釣り上がりました。

タイミングが悪かったのか、増水後で流されてきたゴミが多い印象でした。ペットボトルやパンパンに膨らんだビニール袋のごみが落ちています。主要な国道沿いを流れている川はどこもこんな感じですね。残念でなりません。

そして川底も岩盤がむき出しになっていてあまりいい状態ではない。これではイワナやヤマメは住めないだろうな。

しばらく釣りあがるも全く反応すらなく、予定していた脱渓ポイントの手前まで来たときに、急にバシャンと激しく水面を割ってニジマスが飛び出しました。

前触れが全くなかったので、びっくりして腕をあげたら(「笑ってはいけない」時のココリコ田中さんのリアクションのように)ちょうどそれがいい感じのアワセになりました。

尺にわずかに届かないけどきれいで元気なニジマスでした。引きがとても強くて、なかなか手元に寄ってくれません。テンカラロッドだともっとも楽しめるサイズです。

つぎの橋で国道に上がって、きた道を引き返しました。そうそう、クマよけにホイッスルをよく吹くんだけど、なんかエゾシカのメスが返事をしませんか? ピィィィーっと吹くと、同じようにピャァァーと返事が遠くから聞こえてきます。

鵡川穂別の小河川

せっかくここまで来たのだから、鵡川の様子を見てみようと思って274号線を日高方面に車を走らせましたが、鵡川本流もやっぱり濁っていて釣りをするには厳しいコンデションでした。なので近くの支流に降りてみました。

前に一度訪れたことがある支流で、その時はヤマメしか釣れない、ヤマメの川でした。さて、今回はどうだろうか。

今回もちゃんとヤマメが出てくれました。これで一応3種釣り達成です。それもウグイなしのパーフェクト達成となりました。濁りがあって気温も低く難しいコンディションだったのですが、粘り強く釣りができて満足です。

まとめ:釣りがちょっと難しくなった

本当は夕張川本流で一日粘って大物を出す計画だったのですが、結局濁りのない流れを求めて細かい支流を選んで釣り歩く結果となってしまいました。

この日、夕張地方の日中の気温は8度、過去三日の降雨量は40ミリと悪い条件が重なっていたのですが、なんとかぎりぎり魚の姿を目にすることができました。

トップの毛ばりでガンガン釣れる時期はどうやら終わりに近づいているみたいです。今日はビーズヘッドのニンフで最後のヤマメを釣りました。大きめのアタリもそれだったので、魚たちは深いところでじっとしているのでしょう。

ここからが勝負の季節。釣り師の腕が試されるのですが、その腕がないので苦戦は必至なのです。

※今回釣り歩いた川の詳細はこちらのマップにまとめてあります。入渓地点や駐車スペースなど役に立つ情報を記載していますので、札幌近郊の釣行をお考えの方におすすめです。ぜひご活用ください。→【夕張/芦別/徳富】渓流釣りマップ「空知」の販売を開始しました

※北海道での釣りがご心配な方はこちらの記事も参考にしてみてください。→【規制とマナー2023】北海道で川釣りをする際に気をつけてほしいこと

この日の結果

釣った魚

  • イワナ 1匹(25センチ)
  • ニジマス 1匹(約30センチ)
  • ヤマメ 3匹(8~20センチ)

使った毛ばり

  • ビーズヘッドニンフ#10
  • ドライコンチュウ#10

確認した野鳥

  • ノスリ
  • キセキレイ
  • ハクセキレイ
  • ムクドリ
  • トビ
  • ハシボソガラス
  • カワガラス
  • マガモ
  • カルガモ
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