【千歳・恵庭エリア】渓流でブラウンとニジマスを釣る

空港に用事があったので、ついでに近くで釣りをしてきました。千歳、恵庭エリアは札幌から近いこともあり、私のようなヘタクソには手に負えない、とてもスレている難しいフィールドです。

千歳川の支流ママチ川漁川の本支流と釣り歩きました。とても良い天気で紅葉も美しく快適に釣りができました。※後日、再度千歳方面に釣行し長都川柏木川も追加しました。

コンテンツ

千歳・恵庭エリアの釣り

アクセス

千歳市までは札幌市街からだと車で1時間弱、新千歳空港からだと今回ご紹介するママチ川は20分程度でアクセス可能です。

飛行機を降りてすぐに、千歳川やママチ川みたいな清流があるんだから北海道はまだまだ秘境なのかもしれません。ちょっと車を走らせれば支笏湖もありますし。マナーを守って釣りを楽しんで、この環境を維持できたら最高ですね。

釣行動画

後日再訪した分を合わせて動画を制作しました。長都川とママチ川での釣りの様子を見ることができます。参考になれば幸いです。

これで釣り動画は3本目になりますが、撮影方法も編集も稚拙で見苦しいです。少しずつ上達できればと考えています。応援していただけたら幸いです。

千歳川支流ママチ川

最初に入ったのはママチ川。千歳川の支流ということもあり、バイカモが自生する澄んだ流れは本流によく似ています。

千歳川との合流点付近はコンクリート護岸がされていて、つりを楽しめる雰囲気ではありませんが、高速の高架より上流は自然河川の様相となっています。

並走して走る整備された林道があり、ところどころ川に近くなっている場所があるので、車も停めやすいですし、けもの道もしっかりついているので川までのアプローチはとても楽で気軽に川まで下りることができます。なんならウェーダーなしでも遊べるレベル。

降りられる場所はたくさんあるので、ほかの釣り人を避けてポイントを選ぶことも可能かもしれません。なんせ人気の川なので釣り人は多いです。

この日私が入ったのは向陽台の裏手にあたるエリアで、結構近くに小学校のチャイムも聞こえてきて、なんだか安心感がありました。でも、10月に入ってからも付近ではヒグマの目撃情報もあるので、周囲には十分に注意をしなければいけません。

午前11時前後と、もっとも釣りには厳しい時間帯だったのですが、根気よくめちゃくちゃ丁寧に探って、1時間強でアタリが3回あり、そのうち1匹を手元まで寄せることができました。

23センチの小さいブラウントラウトでしたが、きれいでした。かなり久しぶりにブラウントラウトを釣りました。そして、テンカラでは初めてだったので、記念の一匹となりました。ちなみに最初のブラウンは、支笏湖でルアーで釣りました。結構おおきかった記憶があります。

背でも落ち込みでも、ポイントらしいポイントからはまったく反応がなく、ほぼ止水といった場所にポトンと毛ばりを落とすと、さーっと魚が寄ってくる、といった感じです。うーん、ほかのトラウトとはやはり違いますね。鈍感力高めのイワナというたとえがしっくりきます。

千歳川支流紋別川

とりあえず、魚の姿を見ることはできたので、次の目的地である紋別川に移動します。

さけます情報館付近の林道からアクセスできるはずなのですが、ゲートが閉まっていてたどり着けませんでした

途中で釣り竿を背負ったバイクの人と行き違ったので、現在は二輪でしかアクセスできないようです。

そして、烏柵舞橋の上流で釣りをしている人を見かけて、あれ、たしか釣り禁止じゃなかったっけと思って声をかけたのですが、去年から解禁されているとのこと。邪魔をしてしまって大変申し訳ない。

自宅に帰って改めて千歳川の規制を調べたのですが、やはり根志越橋~インディアン水車間だけですね。

烏柵舞橋から発電所の区間の釣り禁止という公式な文書はどこにもなかったので、やはりあの釣り人が言っていたことは正しいようです。詳しい経緯をご存じの方、教えていただければ幸いです。

千歳川支流長都川

千歳川支流長都川。下流部は新興住宅街を流れていて、川岸は葦原で足元はぬかるんでいます。川のなかを歩くと魚に警戒されて釣れなくなるだろうし、かといって河原を歩くのもとても難しいです。

秋でもこれなのだから、夏は釣りにならないと思います。釣り歩くというよりも、車移動でポイントを探して通えば面白い釣りができるかもしれません。大きな魚がついてそうな気配はあります。

36号線より上流はママチ川に似ている、とてもきれいで高低差の少ないゆったりとした清流に変化します(上の画像)。

周囲はハンノキの林で静かにゆっくり釣りを楽しむことができます。この日はなにも釣ることができませんでしたが、産卵を終えたサケが上流からながれ落ちてきました。住宅や工場が周囲にあるにも関わらず、こんなに素晴らしい環境が保たれていることには驚きました。

この辺りは河原も歩きやすいので野鳥の観察にも適しています。秋なのにミソサザイがさえずりのような声で鳴いていました。暖かったので春が来たと勘違いしたのでしょうか。

というわけで長都川はついつい通いたくなってしまう小河川です。また近いうちに訪れてみます。なにが釣れるのか楽しみはとっておきましょう。

漁川支流ラルマナイ滝の上

さて、千歳川本流は私には手に負えないので、お隣の漁川に入ってみることにして、国道を北上し117号線を恵庭湖の上を目指します。

最初に入ったのはラルマナイの滝の上の小さな川。地図には河川名が書かれていませんが、つりができる規模の川です。林道ゲートは閉まっていますが、そのすぐそばから簡単に川に降りることができます。

岩盤がむき出しの渓でポイントはそう多くはないのですが、なんとなくアタリはあります。数回ばらしたのち、やっと1匹手元まで寄せてみると...

ニジマスでした。ちょっとがっかり。

ラルマナイの滝は確実に遡上不可能だし、いったいなぜここまでニジマスが入り込んでいるんだろうか。放流が盛んだったころに、こんなところにまでニジマスを放したんだろうか。

少し釣りあがると、小さな支流に分かれて、さらに水量も川幅も小さくなったので、林道まで登って来た道を引き返しました。実釣1時間弱でアタリが2回でニジマス1匹。イワナが見たかったな。

漁川本流

さてまだ14時半。時間があるのでダメ元で漁川本流に入ってみました。

ちょうど117号線が直角にカーブしているところで、いつも釣り人らしき車が複数台とまってる場所なんですが、この日は私以外に釣り人はいなくて、初めて川まで下りてみました。

南側から流れてくる漁川本流はうっすら濁っていて、降りてすぐに大きな岩がつくるいい感じの落ち込みのポイントに毛ばりを流しましたが、まったく反応は無し。

そして釣り下りながらラルマナイ川との合流地点まで移動し、そこで最初のアタリがありました。釣れたのは15センチぐらいのウグイでした。(画像無し)

そのままラルマナイ川をラルマナイの滝までしばらく釣り上がりました。大きな岩が点在し、浸食によってできた崖のポイントなどが豊富なんですが、あたりはさっぱりです。

やはり相当魚はスレているようです。ドライでもニンフでも変わらずアタリはありません。滝の下に絶好のポイントがありかなり手ごたえがあったので一瞬ドキッとさせられたが、特大のウグイでした。それもしっかりと毛ばりを飲み込んでいる。

川の規模もちょうどよく、河原も広いので気持ちよくロッドを振ることができるエリアで、これで渓魚が1匹でも釣れてくれたら最高なんですが…さすがに釣り尽くされているのでしょう。

漁川支流柏木川

別の日になりますが、漁川の支流柏木川で釣りをしてみました。

画像の通り北海道の市街地を流れる典型的なボサ川です。両岸は盛り土がされていて川は葦やヤナギの仲間に囲まれていて、川にたどり着くまで一苦労です。

整備されている島松小学校の横から川に降りてみました。するとちょうど目の前で遡上しているサケを見ることができました。長都川でも祝梅川でもサケを見たので、まさに遡上のシーズンなのでしょう。

それにしてもこんな川にまで昇るんですね。故郷の川を覚えているということに、毎回新鮮に驚いてしまいます。黒い塊が猛スピードで、小さな川を魚雷のように進んでいく様はいいもんです。

さて、川なんですが幅はわずかに1m程度で流れはゆっくりです。深さは意外とあって油断していると危険な箇所もあります。

河原も歩きにくいし川の中を歩いても魚が逃げてしまいます。時刻は16時でいたるところで何かがライズしています。たぶんウグイなんだろうと思ってトップの毛ばりを投入してみると...

なんとニジマスが釣れました。それもとてもキレイな魚体。

街中の漁川の本流ではなかなかニジマスは釣れない(私だけでしょうか?)のですが、ここでは20分間で3匹釣った魚の全てがニジマスでした。サイズはいずれも15~20センチ程度と小さかったのですが、ほとんど釣り人が入らないせいかまったくスレていなくて面白い釣りができました。

長都川の下流と同じように、川のなかを歩いて釣りあがることは難しいので、ピンポイントで河原に降りて釣りをするスタイルになるでしょう。でも、探ってみる価値はある面白い川だという印象を受けました。

大きいのもいるんじゃないだろうか。

このほかにいくつか漁川の支流で気になるボサ川があるので、秋の草木がおとなしいこの時期にめぐってみたいと考えています。

まとめ:0と1は違います

今回は千歳・恵庭エリアで終日釣りをしてみました。あまり詳しくないエリアなのでボウズもやむなしと考えていたのですが、結果的にブラウンとニジマスをキャッチ出来て、何とか体裁は保つことができました。

でも、ほかの川では確実に出るポイントからもそう簡単に魚は出てこないので、私にはとても難しく感じます。もし近くに住んでいたら、じっくりと超大物ブラウンを狙ってみたくなると思うのですが、遠くに住んでいるとなかなか足は向かないですね。

ママチ川はもう一度入りたいと思える川でした。外来種問題はさておき、釣れる魚種(ブラウン)が一つ増えると嬉しいもんです。

そうそう野鳥なんですが、ママチ川の河畔林はバードウォッチングにも最適です。この日はカラの仲間を多く見かけました。早くも混群をつくっているのでしょうか。そして漁川ではヤマセミも確認できました。

ママチ川の河畔林ではキノコ採りと思われる人も多く見かけましたが、針葉樹が多く植林されているので、ラクヨウタケなんかがあるのかもしれません。ちょっと気になるなぁ。キノコ採りができるほど、心に余裕のある、ガツガツしてない釣行をしてみたいものです。

この日のまとめ

釣った魚

  • ブラウントラウト 1匹23センチ
  • ニジマス 1匹22センチ
  • ウグイ 1匹

使った毛ばり

ビーズヘッドニンフ#12

確認した野鳥

  • ヤマセミ
  • カワガラス
  • アカゲラ
  • コゲラ
  • シジュウカラ
  • ヤマガラ
  • ハシブトガラ

【夕張/芦別/徳富】渓流釣りマップ「空知」の販売を開始しました

【規制とマナー2023】北海道で川釣りをする際に気をつけてほしいこと

コンテンツ