空知川支流をテンカラで釣り歩く

2022/08/03

釣行記

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比較的大河である空知川には多くの支流が注いでいます。本流は濁っていることが多いし、広すぎてわけがわからないので、今回は主に下流側、石狩川との合流点から滝里湖までの区間にそそぐ支流(とさらにその支流)に入ってきました。

狙うは大イワナ。果たして釣果はあったのでしょうか?

空知川支流でトラウトを釣る

アクセス

札幌市内から芦別市までは高速道路を利用して2時間弱。エリア一帯には大小さまざまな川が流れているので、増水や先行者の存在など、訪れた川で釣りができない場合でもいくらでもつぶしがきくエリアと言えます。

富良野や旭川に出て宿泊して複数日でゆっくり釣り歩くのもよいかも。いいなぁ、そんな釣り。

空知川支流A川


最初に入った川は比較的規模の大きな渓流で、河原も広く気持ちよくロッドを振ることができます。現地に到着したのが11時くらいだったか。川に続く林道上の泥に真新しい足跡があったので今朝誰かが入ったっぽい。

でも川に入って最初のいい感じの岩の陰から、尺より大きいニジマスが元気よく飛び出しました。

ニジマスはゆっくり岩陰の底から姿を現し、急にスピードを上げて毛ばりを追い抜き、反転しながら毛ばりにアタック。残念ながら偽物だった毛ばりをくわえてスーッと下流に走り出しました。ロッドがシュルルルと独特な音を出して弓なりに曲がります。

完全に出鼻をくじかれ相手ペースになってしまったので、ネットに納めることはあきらめて、自分が後ずさりをし広い河原に引きずり出しました。ラインが切れそうでドキドキします。


その後は、落差の少ないのっぺりとした川を、時々ホイッスルをふきながらゆっくり釣りあがり、時々浅い背から同じようなサイズのニジマスを数匹釣りました。

この川、景色に変化がなくなんだか飽きてきました。もう少し大きいアメマスなんかが出てくるのであれば、がぜんやる気になるのですが、音沙汰は無く。

ということで移動することに。でも、一日がかりで遡行を続ければ、見たこともないような大物に出会えそうな、水量も雰囲気もある川でした。また来たいと思います。

空知川支流B川


次に入った川は大小の岩がゴロゴロしている傾斜の激しい渓流でした。時間は13時過ぎでおそらくこちらも早朝に釣り人がすでに入っていたのでしょう。カーブの砂地にはまだ新しいラジアルソールの足跡がくっきり残っています。

川で見かける釣り人の半数以上が40台前半の私よりも年上の印象。おそらく引退して時間もお金も十分にあるのでしょう。上質なウエアと釣り具で身を固めた優雅な釣り人を多く見かけます。

彼らに週末と平日の概念はありません(無職の私もなんですが)。私は普段、平日にしか釣りに行かないんだけど、それでも、どこもかしこも釣り人だらけです。コロナの影響でアウトドア人口が増えたということはニュースで耳にしていましたが、それを現場で実感しています。

と言ってもここは北海道。沢へ通じる空き地に車が停まっていたら、ほかの沢へ通じる空き地に行けばいいだけのこと。そんなわけで、人を避ける私は川で釣り人に遭遇することはめったにありません。

ということで話を戻して、予想通り、なかなか釣れません。先行者にさんざんいじめられているでしょうから仕方がないですね。先行者よりも頑張って上流まで遡行するしかありません。

だけど、いくら上り続けても釣れ始めません。一度40センチを超える赤みがきれいなニジマスを手にしただけで、それ以降は所々で小さいニジマスが釣れるだけ。


のぼるほどに勾配がきつくなり、大岩が連続するこの渓流で、私よりも奥に入るとは…「やるな、かなわんな、負けました、完敗です」と一言つぶやいてこの川を後にしました。

そうそう、この川なんですがコケむした大岩を多く目にしました。今ちょうど読んでいる「鮭はダムに殺された」(稗田一俊著)に書かれていましたが、コケは光合成をするので、増水時に泥水がかぶってしまう川では、岩の上に苔は育たないようです。

上流にダムや砂防堰堤が無い、もしくは少ない川で、流域の樹木も保全されていて雨水がゆっくりと時間をかけて川に集まってくるような渓流では、急激に水が増えず濁流になることもなく、岩に着いたコケを見ることができるんですって。

たしかに、今までに入ってきた渓流でこのような光景を目にしたことは少ないかもしれません。泥がかぶらないということは、魚が自然繁殖できる環境ということ。本当の意味での河川は減っていっているのでしょうか。

空知川支流C川


予定していた林道が伐採作業中で入ることができずに、あちこちさまよった挙句、あまり期待できない某川に行きつきました。

以前に入ったことがある川で、なんだかのっぺりしていて好きではありません。雨も降ってきて、体の周りには相変わらずアブがしつこく付きまとい、集中力はほぼ切れてしまい、まともに釣りができなくなっていました。

なんとアブ、手袋の上からも刺してきてびっくりします。蚊と違って、チクッっと小さく鋭い痛みが走るので、刺されるとわかります。チクッとしたところを見ると、ちゃんとアブがいます。

やる気をなくした渓流釣りほど、むなしいものはありません。

ただ川面を見つめて虫に囲まれ雨に打たれ、魚を是が非でも釣ってやるぞといった気概も無い。「あぁ、私はこんなところでいったい何をしているんだろう。」そんな、川で一人でいるときには絶対に考えちゃいけないことを考えるに至ります。

無職だし、釣りばかりしているし、まさに社会のゴミだなぁ自分はと、思ってしまいます。

そして、ただ釣れないよりも、多くの釣り人が入ったすっかり人間の川になってしまった場所で、小さい魚をちびちび釣っているときほど、無力感と絶望感めいたものを感じてしまうもの。

誰もいない山奥の、人工物の一切ない場所で釣れなくても、なんかむなしくはならないんだけど、不思議なものです。孤独は本当に一人っきりの時に感じるのではなくて、人が大勢いるときにひとりぼっちだと感じがちなものですが、まさに川でも同じようなことが起きています。

人の痕跡のない深い自然のなかを流れる渓流に一日身を置いて、孤独から解放されたい。

まとめ:ニジマスばかり釣った一日


釣りには最も良いシーズンになり、最近ではイワナを多く釣ってきました。

やっぱり見た目も引きもリアクションも毛ばりへのアプローチも、何もかもがニジマスよりもイワナの方が好きかもなんて思っていて、今日もイワナを釣りたかったんだけど、その渓相に反してどこまで上流に行っても、ニジマスばかりが釣れてちょっとうんざりです。

今更だけど、ニジマスに在来種(主にエゾイワナ)が駆逐されてしまわないかとても心配になってきます。ニジマスさんも、もうすっかり在来種ガオをしていますが、彼らも移入された魚であることは皆さんご存じのとおりです。もうかなり経ちますよね、おそらく。半世紀以上は経つはず。

魚種と河川環境について、まだまだ勉強してみたいなと思いました。川は不思議なことばかりです。行けば行くほど疑問は増える一方。

この日の記録

釣った魚

ニジマス5匹(29~41センチ)

使った毛ばり


ドライコンチュウ#10

確認した野鳥

  • キセキレイ
  • ハクセキレイ
  • アオジ
  • ウグイス
  • キビタキ
  • アカゲラ
  • コゲラ
  • カルガモ
  • ハシボソガラス

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