【テンカラロッドのメンテナンス】リリアンの交換方法を解説します

ロッドの先端(穂先)と仕掛けを繋いでいるとても大切な部分、それがリリアンです。普段あまり目が向きませんが、キャスティングを繰り返すテンカラにおいては消耗が激しい部分と言えます。

今回はそんなリリアンの交換方法を解説します。

コンテンツ

リリアンの交換方法

古いリリアンを取る

まずは今付いているリリアンを取ります。交換のタイミングは様々だと思いますが、私の場合はよく見るとちぎれそうになっていたので交換することにしました。

現場についてから切れかかっているリリアンに気がついて、慌てて丈を詰めると上の画像のようなことになってしまったというわけです。道具のチェックは釣行前に自宅でじっくりと行いたいもの。

今付いているリリアンを取るには、カッターナイフで少しずつそぎ落とすのが良いでしょう。なるべく本体(ソリッドのカーボン)を傷つけないように慎重に行ってください。

穂先に着いた接着剤を落とす

古いリリアンを取ったら、残った接着剤などをきれいに落として平滑に仕上げます。

カッターを立てて落としてもよいだろうし、サンドペーパーを使ってもよいかもしれません。きれいに落とすことによって、付け替えるリリアンがしっかり穂先に密着してくれます。

くれぐれも本体(ソリッドのカーボン)を削ってしまわないように注意してください。

新しいリリアンをかぶせる

リリアンは中に穴が開いた紐状になっていて、その部分にロッドの先端を通す要領でかぶせていきます。

かぶせるのは2センチほど、ロッドの先端から3センチほどをリリアンをぶらぶらさせてカットします。先端は結んでこぶを作るので長めにしているわけです。ちなみにリリアンの長さは釣りのスタイルによって変化するので、あなたがやっている釣りの本などを参考にして長さを決めてください。

リリアンをロッドの先端にかぶせる際に、接着剤を付けてもよいでしょう。使うとしたら2液性のエポキシ接着剤がおすすめです。いずれにしても少量をロッドの先端に広げるだけで充分です。

かぶせた部分を火であぶる

リリアンは火であぶると硬化する素材でできています。ロッドにかぶせた部分をライターであぶって硬化させるのですが、注意が必要です。

ロッドの先端付近をあぶらないように気を付けてください。もしロッドにかぶっていない部分をあぶってしまうと本来やわらかく動く部分が硬化して脆くなってしまうからです。これめちゃくちゃ大事です。(画像の白丸の部分はあぶらないように)

あぶるのはロッドにかぶせた中心のあたりにします。

あぶってリリアンを硬化させたら数分放置したのち引っ張ってみてください。しっかり接着されていればOKです。

先端を結んで完成

リリアンをロッドに装着できたら、リリアンの先端も軽くライターであぶり固めます。これはほつれてくるのを防ぐためです。

最後にリリアンの先端を結んで完成です。ここに道糸(テンカラならレベルライン)を括り付けて仕掛けとします。結び方は普通むすびでOKです。

まとめ:実はとても大事なリリアン

リリアンはロッドと仕掛けの間に位置していて、とても大切な部分なんですが普段はあまりメンテナンスに目が向かないと思います。

シーズンに一回は交換をしてもよいのかもしれません。ひとつ買うと大量に入ってるので(300円程度で一生分のリリアンをゲットできます)お友達の分も交換してあげてもよいでしょう。

コンテンツ