歌志内、上砂川、赤平の川で釣りをする【空知旧炭鉱エリア】

札幌から一時間程度で遊びに行ける渓流は多くあります。今回はその中のひとつである中空知の東側、歌志内、上砂川、赤平で釣りをしてきました。

いずれも旧炭鉱エリアで空き家となった住宅や商店、工場などが点在していて、川にも人工物が多くいわゆる「自然渓流」ではないのですが、果たして釣りになったのか、その結果です。

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中空知の旧炭鉱エリアで釣り

中空知東部の河川へのアクセス

札幌からは高速道路を利用して一時間程度です。今回ご紹介する川はいずれも奈井江砂川インターを降りてそんなに走りません。石狩川の対岸に渡れば総富地川、徳富川もあるので釣り場困ることはないでしょう。

ペンケ歌志内川

6月も中旬、一年で最も日が長い時期になりました。この日札幌の日の出時刻は3時55分とめちゃくちゃ早いので、それに合わせて3時半に家を出て最初の釣り場であるパンケ歌志内川に着いたのが4時過ぎ、あたりは不気味に静まりかえっていました。

パンケ歌志内川は東西に長い歌志内市内を流れる河川で、市街地では両岸がコンクリートで護岸されています。

焼山ループ付近で川に降りました。この川では下流から中流域にあたるでしょうか、川に降りてみると濁りが強く川底には泥が溜まり、いかにもウグイが出そうな雰囲気です。

橋より少し下流にある落ち込みに毛ばりを流してみるも、アタリなし。水も濁っているので魚の姿も見えません。

気を取り直して少し上流に進みます。カルガモのペアを飛ばしてしまい、エゾシカをびっくりさせ、朝の静寂を無神経に破りつつ進んでいきます。

良さげなポイントを見つけて仕掛けを流すと反応がありました。出てきたのは予想通りのウグイ…さすがにここまで淀んでいるとウグイぐらいしか生息していないのか。でも過去にこれくらいの濁りからニジマスを釣り上げたこともあるし、決めつけるのも良くない。

ということで、数百メートル釣りあがりましたが、顔を出すのはウグイばかり。朝の貴重な時間をこれ以上ウグイにもっていかれるのも悔しいので場所を移動することに。

パンケ歌志内川

先ほどの川はペンケ。こちらはパンケです。アイヌ語でペンケは上、パンケは下という意味です。

パンケナイ川、ペンケナイ川という川が苫小牧市を流れていますが、ナイは川という意味なので、それぞれ下の沢川、上の沢川ということになります。ただそれだけの話です。

さて、話を戻しまして、パンケ歌志内川は下ということで、南の上砂川町を流れています。こちらも両岸が護岸されているところが多いので、入りやすそうなところに目星をつけておいて川に降りました。住宅街のど真ん中です。平日の朝ということで、小学生にあいさつされて気まずい思いをしました。

おそらく、怪しい人を見かけたら自分から積極的に挨拶するんだよ、と保護者の方に言われているのでしょう。早朝の通学路をウェーダーを引きずったチューリップハットのおじさんが歩いていたら、大きな声でおはようございますを言いましょう。

さて、川に降りて釣りを始めて30分ほどはアタリがなく嫌な予感がしていましたが、最初の好ポイントでアタリがありました。さて、この川で最初に出てきたのは...

ヤマメでした。20センチ弱といったところ。今シーズン初めてまともなサイズのヤマメを釣りました。私は普段から遅アワセのだらしないテンカラをしているので、オシャレなヤマメはあんまり釣れないのですが、ちょっとついてました。いい加減、ヤマメのタイミングを学習しないといけません。

その後もポイントポイントでニジマス、ウグイが釣れ、とても魚影が濃く魚種も多い印象です。ウグイも混じるけど、ウグイばかりということもないので、ウグイが苦手な私でも楽しめました。

それにしても最近のウグイは良く引きますね。昔はダラーっと釣られっぱなしという印象でしたが思いのほか良い引きをして姿を見るまで魚種がわからないなんてことも。ちょっとイメージが変わりました。

テンカラのロッドは胴調子かつやわらかいので、ウグイでも面白く感じるのでしょう。河川が今よりも汚れて、ウグイしか存在しない世紀末が到来しても、最期まで生き残る釣り人はテンカラさんなのかもしれない。

そうそう、途中の大きな堰堤下では尺に迫るニジマスも出て十分楽しめました。同じ川で長時間粘る釣りはあまりしないのですが、この日は3時間くらいかけて2キロほどを釣りあがりました。

市街地のど真ん中でゴミも多く、釣り場としての魅力はあまり無いせいなのか、魚もすれていないし数も多いしで楽しく釣りができました。また入りたい川の一つです。

赤間沢川

空知川の支流です。空知川を目にすると、あぁ遠くまで来てしまったな、帰りが超めんどくさいな、と運転が好きではない私は思ってしまいます。

赤間沢川は空知川の下流域にそそぐ支流の一つで結構落差のある流れでした。自宅に帰って改めて地図を確認しましたが、林道も並走していますし川に入る地点はいくつかあるようです。

ていうか、上流にダムがあったのか。地図を見ていて気がついた。そんな雰囲気はみじんも感じられないほど自然河川って感じでした。

この日私は、空知川との合流点付近から川に降りました。国道下にはいい感じの深みが連続していて期待が膨らみます。何度かアタリがありやっと釣り上げたのがこちら。

20センチほどのヤマメでした。その後も出てくるのはヤマメばかり。完全にヤマメの川のようです。もう少し上流に行けばイワナも出るのかもしれませんが、少なくともニジマスはいないと断言できそうです。

サイズは最初に釣り上げた20センチほどが最高で、あとは15センチほどの若い魚ばかりでした。もちろんすべて速攻リリースです。

途中雨も強くなってきて、さらに眠くて(昨夜一睡もせず)体調も限界に達したので、1時間ほど釣りあがって引き返しました。この川でゆっくり丸一日、尺ヤマメを求めて粘ってみたいです。

まとめ:中空知東部は魚影が濃い川多し

このほか、奈江豊平川ナエ川(空知川支流)の様子も見てみました。奈江豊平川は小さすぎて川に降りず、ナエ川はちょっと毛ばりを流してみましたが魚の気配が皆無なので早々に切り上げました。

3時半に家を出て、帰宅したのは16時半過ぎ。丸一日釣りをして運転をして、体力がない私は疲れてぐったりしてしまいすぐにベッドに横になりました。でもなかなか寝付けずに片づけをして風呂に入り、今日の釣りを振り返りました。

わかったことは、私は早朝の釣りは向いていないということ。

3時半に起きなきゃと思っていると、3時半まで寝付けずそのまま一睡もせずに出かけるはめに。寝ていないと運転も危ないし、釣りへの集中力も大きく損なわれます。実際にこの日は二回転倒しているし、寝不足は釣りの大敵です。

どの川であるかは内緒ですが、大きな魚影も確認しています。集中力があれば釣れたかもしれないのに…そんな後悔をしながら天井を見つめていました。

よし、来週はしっかり体調を整えて納得のいく釣りをしよう!

※今回釣り歩いた川の詳細はこちらのマップにまとめてあります。入渓地点や駐車スペースなど役に立つ情報を記載していますので、札幌近郊の釣行をお考えの方におすすめです。ぜひご活用ください。→【夕張/芦別/徳富】渓流釣りマップ「空知」の販売を開始しました

※北海道での釣りがご心配な方はこちらの記事も参考にしてみてください。→【規制とマナー2023】北海道で川釣りをする際に気をつけてほしいこと

この日の釣行記録

この日釣った魚

  • ウグイ 4匹(15~20センチ)
  • ニジマス 8匹(20~30センチ)
  • ヤマメ 5匹(10~20センチ)

メインで使った毛ばり

ビーズヘッドニンフ赤

この日確認した野鳥

  • マガモ
  • カルガモ
  • コチドリ
  • ハクセキレイ
  • キセキレイ
  • カワガラス
  • コヨシキリ
  • オオアカゲラ
  • ヒバリ
  • ヒヨドリ
  • ハシブトガラス
  • ハシボソガラス
  • トビ
  • スズメ
  • アオジ
  • モズ
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