本流テンカラロッドとしてのダイワ清流X45

2022/06/24

テンカラ

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海外の通販サイトでしばしばテンカラロッドとして紹介されているダイワの清流Xというロッド。以前から気になっていたので使ってみることにしました。

重さ、見た目、キャスティング、アワセからランディングなど気になるところはいくつかあります。それらを順にみていきましょう。

清流X45をテンカラロッドとして使う

本流テンカラロッドの限られた選択肢

本流用のテンカラロッドの選択肢は限られています。パッとネット検索をすると本流専用のテンカラロッドとして売られているのはこの二つではないでしょうか。

シマノ 本流テンカラNP

ZEROSUM 鬼テンカラ 本流

3~3.8mのテンカラロッドは怪しいものも含めていろいろなメーカーから発売されていますが、4mを超える本流用のテンカラロッドは非常に少ない印象です。

そこで今回私がご紹介するのがこちらになります。

上の二本は本流テンカラ専用ロッドとして販売されているのですが、ちょっとお高いので代わりになるものを探していました。

このダイワ清流X45なんですが、ダイワのサイトではフィールドを問わず小物釣りにちょうど良い万能竿として紹介されています。テンカラにも使えるという説明はありませんが、一部海外のテンカラブログやネットショップでは本流テンカラロッドとして紹介されています。

例えばこちらのブログ。Tenkara Bum Daiwa Seiryu X

テンカラロッドとして驚くほど安くて高性能だ!と紹介されています。

こちらの通販サイトでもテンカラロッドとして海外向けに販売されていますね。

TENKARA-YA Daiwa Seiryu X

清流Xを握ってみた感想


「軽っ」というのが初めて手にしたときの感想でした。9本継ぎで自重69gと驚異的な軽さです。ほかのテンカラロッドは100g程度なのでその差は歴然です。

そして「ちょっと安っぽいなぁ」というのも正直な感想です。先ほど紹介したサイト内にも書かれていましたが、機能以外の余計な装飾は避けていて極めて地味、上下の栓もプラスチック素材です。

他のテンカラロッドはグリップはコルクでできていて、栓も木製や金属製、メッキパーツの部分もあったりと見た目に豪華なものが多いのですが、この清流Xは極めてシンプル、悪く言えば安っぽいです。

その分軽くて価格も抑えることができているのでしょう。

先栓を取り、初めて穂先を見て触ったとき「こんな細くて大丈夫か?」と思いました。それくらい細い。シマノ本流テンカラNPの先径は1.3、そしてこの清流Xは0.7です。ポキッといっちゃいそうで扱いには慎重になりそうです。

手元はしっかり太くて安心感があります。ほかのテンカラロッドはグリップ部分が長くて30センチ以上あり、自分で持つ位置を変えてロッドの長さを変えることができるのですが、この清流Xはグリップできる部分が12センチほどしかなく持ち替えての長さ調整はできないでしょう。

グリップはザラザラしたプラスチック素材で見た目は安っぽいですが握りやすくて滑らず実用的で十分かなといった印象。

キャスティング性能


さて、実際にフィールドで竿をフルに伸ばしてみましたが、ちょっと重たく感じました。自重は軽いんだけど重さのバランスはイマイチなようで、竿を立てているときはいいのだが、寝かせているとちょっと重たく感じます。

さて、肝心のキャスティングですが...面白いようによく飛びます。第一投でびっくりしました。なんていうか、気持ちよくスルスルと飛んでくれるのでストレスをほとんど感じません。

あまり寝かせると重たく感じるので、いつも以上に竿を立て12時2時の位置を意識したキャスティングにすると、ロッド先端の重さを感じずに気持ちよくキャスティングを繰り返すことが可能です。

いずれにしても重たく感じることは確かなので、2時間ほど振っていると重さから手と腕が疲れてきます。自重が軽くても重たく感じるんだから、ロッドのバランスってたいせつなんでしょう。

ちなみにシマノの本流テンカラNPは84gと少し重たいが5本継ぎなので、あまり重たさは感じないのでしょう。使ってみたいけど予算的に無理です。シマノの関係者の方、いらしたらぜひモニターさせてください!

アタリとアワセの感触


やわらかいのでその分反応は遅れるのかなと予想していましたが、そんなことはありませんでした。むしろフッキングの手ごたえはしっかりしていると言えます。

ちょっと強めにフッキングしてもきちんと魚が乗るし、すっぽ抜けたとしても毛ばりが後方に勢いよく飛んでいくようなこともないので、テンカラには合っているように感じます。

「ダイレクトな操作感」という意味ではほかのテンカラロッドに劣ると思いますが、いい感じに人間のとっさの動きを抑えてやわらかくしてくれるので、偶然なんでしょうがテンカラロッドとして、とても完成度が高いのではないのでしょうか。

また違ったテンカラの面白さを発見することができるはずです。

アワセから取り込みまで


このロッドはとても柔らかく6:4の胴調子(先端だけではなく竿全体がしなる)なのでなかなか魚が手元に寄ってくれません。

抜き上げることもできないので(折れそうで怖いしどこまでも無限にしなり続ける感覚)うまく泳がせて手元に寄せる技術がものをいいます。

最初の一匹が40センチのニジマスでしたが、めちゃくちゃ疲れました。流心に逃げこもうとする魚をある程度自由にさせる柔らかさがあるので、こちらの思い通りにコントロールするというよりは、うまく方向転換をさせてこちらに泳がせるような、うまく誘導する感じに近い動作になります。

取り込みの難しさはほかのロッドの数倍、といった感じです。よく言えば、20センチほどの魚でも十分にやり取りを楽しめると思います。25センチ程度のニジマスを数本上げましたが、やり取りだけを見ていたらどんな大物と格闘しているんだ?と思われるでしょう。

限界はニジマスだと50センチくらいかなぁ。かかったらどうしようと心配しながらロッドを振ることになりそうです。

もしあなたの主戦場がアベレージサイズ30前後ならば、最高に面白い本流ロッドと言えそうです。

まとめ:清流X45は本流で遊べるロッド


ここまでダイワの清流X45というロッドをテンカラ使用という側面からみてきました。このロッド、ほかに35,54,64とサイズ展開がありますが、中規模河川の本流では45で必要十分といったところ。

多くの人がテンカラで使っている長さである3.6メートルと90センチの差しかないのですが、その違いは歴然です。対岸の深みにきっちり毛ばりを落とすことができるし、魚から人までの距離もしっかり保つことができプレッシャーも減らせます。

トータルで見て、お勧めできるロッドですが、初心者向けではないので最初の一本としてはお勧めできません。メインのテンカラロッドを持っていて、もう一本ほしいとなったときには、最初の候補にしてもよいのではないでしょうか。

最後に長所と短所をまとめておきます

清流X45の長所

  • 安価なので気軽に使える
  • 気持ちよくスルスル飛び、コントロールも正確
  • 自重が軽く携帯しやすい
  • やわらかいので小さな魚でもやり取りを楽しめる

清流X45の短所

  • 竿を寝かせて持つと重たく感じる
  • 穂先が細くて扱いに気を使う
  • なかなか魚が寄らずランディングが難しい

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