美唄川とその支流(滝の沢川、我路の沢川)へテンカラ釣行

今回は以前から気になっていた美唄川の本流と支流を釣り歩きました。ニジマスの川という印象があるのですが、果たして結果は!?

札幌市内からは高速を使えば1時間程度とアクセスは良好です。周辺はかつて炭鉱町として栄えたエリアで釣果に余裕があれば遺構見学も楽しめます。

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美唄川とその支流での釣り

美唄川とその支流へのアクセス

市街地から美唄ダム付近まで広範囲で釣りを楽しめる本流ですが、入渓できる地点が少なくそのためそんなに人は見かけません。

そんな数少ない入渓地点から少し歩くだけで途端に魚影が濃くなります。一度入るとなかなか出てこれなくなる可能性が高いので、行動食と飲み物は必ず持って入りましょう。そして、釣りあがった後、入渓地点まで来た道を引き返す可能性も十分あります。(橋があるからと言って脱渓とは限らない)

滝の沢川(美唄川支流)

最初に入ったのは美唄川中流域に注ぐ滝の沢川です。奥に採石場もしくは工事現場があるようで川に沿って走る林道はトラックがたまに通過します。

現役で使われている林道なので砂利道ですが整備されていて普通の車でも入っていけました。

林道は並走しているものの、川の両岸はコンクリート護岸されていて降りられる場所は限られます。最初の橋の手前の広くなっているところから今回は入ってみました。

美唄川本流もそうですがぬめりが多く移動には神経を使います。ぬめりの多い川って疲れ方が違いますよね。なぜか肩が凝ります。

水はきれいでいい感じです。最初のいかにもって淵に毛ばりを落としましたが...まったく反応がありません。

膝丈くらいのちょうどよい深さのポイントが連続していて、魚がいるのだったら何らかのアクション(叩きに来る、逃げるなど)をしても良さそうなのですが、まったく魚の気配がありません。

魚が住まない沢なのか。それとも完全にイワナの川で時間が悪かったのか。美唄川の支流だからニジマスが多いと思ったのだが、読みが外れた感じです。

40分ほど釣り上がり、まったく反応がなかったので車まで戻ることにしました。林道を歩いているとヒグマの足跡。久しぶりにヒグマの痕跡を見かけてちょっと怖くなりました。

いずれにしてもちょっと気になる川でした。一発出るとデカいかもしれない。

隣の盤の沢川にはルートがわからず入れませんでした。帰宅して地理院地図を見たら入れそうだったので、次回トライしてみます。

落合川(美唄川支流)

美唄川中流域、住宅地をながれるめちゃくちゃ小さな川です。

美唄川本流との合流地点に架かる橋付近はコンクリート護岸されていて相当高さがあるのでそこからは降りられません。ということで、本流からアプローチしてみました。

すぐ上に建具工場みたいなものがありそのすぐ下を流れています。期待して入ったのだが流れがなくボウフラが湧いているような川でした。

水も淀み人工物(コンクリートブロック)が多いので、一度も毛ばりを落とさずに本流に戻って釣りを再開しました。なんだか時間を無駄にした感じ。

少し上流に橋があるみたいなので、次回はそこから様子を見てみます。

我路の沢川(美唄川支流)

本流との合流点は深い谷になっていて、とてもじゃないが降りることはできません。なので並走する林道を奥に進んでみることにしました。

林道はなかなか狭く道も凸凹なので乗用車だとおなかをするかもしません。気を付けてください。私が乗っていたレンタカーのヴィッツはギリギリ大丈夫でした。

合流地点からしばらくは両岸が高くコンクリートで護岸されているので川に降りることができませんが、しばらく進むと橋があり、そこから川に降りることができます。

川に降りて第一投で早速アタリがあり、20センチ弱のニジマスが出ました。久しぶりのサカナ…

ニジマスの魚影がとても濃く、一歩進むごとに足元から魚が逃げていくような状態でした。そんなわけで、ほぼ入れ食いだったのですが、ところどころにある超好ポイントでも大きな魚影は見ることがなかったです。

いくつかの砂防堰堤で本流と分断されているのでサイズは出ない川かもしれません。

この川も滝の沢川同様、ぬめりが多いので溯上の際には十分気を付けてください。ピンスパイク必須の川です。

しばらく釣りあがると滝がありました。一つ目の滝は簡単に登れます。2つ目の滝は歌音の滝という名前がついています。高巻きをすればさらに上流に行けそうです。この滝より上流はイワナがいるんだろうなと思いつつも今回はやめておきました。

6月に入り緑が濃い季節になったので、滝の上流は秋、視界が良い時に探検してみたいと思います。楽しい川でした。個人的には超好きな川。次回は美唄川との合流地点まで降りてみたいと思います。

今回の釣行、特にこの我路の沢川では滝つぼなど好ポイントに倒木や流木がかぶっていて仕掛けを流せないケースが多かったです。なんていうのか、魚が居着くための障害物ではなくて、純然たる障害物という意味です。

私は仕掛けをフィールドに残さないことを第一に釣りをしているので、根係りの可能性がある場合、キャスティングをしないでポイントをスルーすることが頻繁にあります。

これら障害物をほかの釣り人や次回の自分のために取り除いておいたほうが良いのか否か。皆さんに考えをお聞きしたい。

美唄川本流での釣り

美唄川の本流で釣りをするのは2回目です。前回は放水の影響かめちゃくちゃ濁っていましたが、今回は普通の水質でした。

グーグルマップの上空からの画像でもはっきりわかりますが、岩が連続していて落ち込みがある区間と、落差がなくただひたすら歩かなくてはいけない区間が交互に来る感じです。

この日は住宅地のあるエリア(落合川の下流)から入り、上流の橋を越えて水門の手前まで釣り上がりました。

美唄川は本流も支流も、両面がコンクリート護岸されていて降りられるところが意外と少ないせいでしょうか、交通量のある下流でも思いのほかニジマスの魚影は濃いです。

2時間ほどで25センチ前後のニジマスを5匹釣りました。あと二年ぶりくらいにウグイを釣ってしまった。以外にも良いファイトを見せてくれて楽しませてくれました。テンカラはウグイが釣れない釣り方なんですがね。この日は流れの中にウグイがついていました。

本流も支流と同様、ぬめりが多くとても滑るので足腰にきて国道に上がったときにはヘットヘト。たいした距離を釣り歩いたわけではないのに、翌日まで体に疲労が残りました。

まとめ:本流は魚影が濃くポイントも多い

さらに上流の美唄川はどうなっているのか、様子を見に行きましたが、美唄ダムの上流に続く道は一般車両は立ち入り禁止となっています。

東美唄川については以下をご覧ください。

美唄、奈井江の川で渓流釣りをする!【道央札幌近郊の釣り】

そして自宅への帰り道に幾春別川の支流、奔別川によってみました(上の画像)。

水量は少ないのに激濁りで上流で工事でもやっていたのか。せっかく頑張って川まで下りたので毛ばりを流してみましたが、当然アタリすらありませんでした。

そして幾春別川は相変わらずの濁流。私はこの川の本当の姿を見たことがないです。ダムからの放流がやむのは秋みたいですね。大型ニジマスのうわさも昔からあるので、いつかは釣りをしてみたいものです。

そうそう、帰りにまたゴミ捨ておじさんを目撃しました。停車中の車からプラカップのコーヒーと大量の吸い殻がドサッと出てきてびっくり。見た目普通のおじさんでした。

自分より上の世代も下の世代も、考えと行動が理解できないことが本当に多くなったと感じる中年の私。でも、私が彼らと同年代になる30年後、釣りもそういう対象(理解されないただの動物虐待行為)になっている可能性もあって、時代って怖いなと感じながら帰路につきました。

※今回釣り歩いた川の詳細はこちらのマップにまとめてあります。入渓地点や駐車スペースなど役に立つ情報を記載していますので、札幌近郊の釣行をお考えの方におすすめです。ぜひご活用ください。

【夕張/芦別/徳富】渓流釣りマップ「空知」の販売を開始しました

【規制とマナー2023】北海道で川釣りをする際に気をつけてほしいこと

美唄、三笠の産業遺産

せっかく美唄、三笠エリアを訪れたのなら旧炭鉱町の見学をしてみてはいかがでしょうか。

両地区とも昭和の中頃までは炭山として栄えた経緯があります。炭鉱の閉山とともに人口が減少し、残された産業遺産で観光を盛り上げていこうと努力をしています。

釣りに行くと時間も限られ、ついついその地域の「人」の歩みをおろそかにしてしまいがちですが、渓流で朽ち果てた人工物を見たときにふとそこに生きた人達に思いを馳せることは大切なことかもしれませんね。

アルテピアッツァ美唄ー炭山の記憶

幾春別・奔別エリア〜石炭とともに発展した炭都の面影

美唄川釣行の記録

この日釣った魚

  • ウグイ×2(20センチ程度)
  • ニジマス×5(20~25センチ程度)

使用した毛ばり

ビーズヘッドニンフ(白)

この日確認した鳥

  • カワガラス
  • キセキレイ
  • マガモ(♂ ♀)
  • ハクセキレイ
  • ハシブトガラス
  • カッコウ
  • ヒヨドリ
  • センダイムシクイ
  • エゾセンニュウ
  • ショウドウツバメ
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