【一発合格!】英検準1級の二次試験面接のコツ5つ

英検準1級の二次試験の結果が返ってきて、無事に合格していました。面接は総合力が重要でごまかすことができないものですが、対策と当日にできるちょっとしたコツがあります。今回はそんなお話です。まずは私の試験結果を公開します。

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一次試験はギリギリ、二次試験は余裕があった

最初に私のスコアを公開します。恥ずかしながら1次試験はギリギリでした。あと2問くらい落としていたら不合格だったと思います。特にリスニングがひどい出来でした。リスニングは普段から自信があったので全然対策をせずに臨んだ結果がこれです。

逆に自信がなくてしっかり対策をした単語熟語パートは高得点でした。油断をせずに普段から英語を読んで、聞いて、書いてといった習慣が英検突破の基礎となるでしょう。特に私のように得意分野の油断は絶対にしないように!

英検準1級面接のコツを5つ

シチュエーションを想定しておく

最初のナレーションパートでは、オフィス、町内、家族、コミュニティなど身近な話題の4コマ漫画が出題されます。毎回テーマは必ず「身近」です。ということは、普段から身の回りで起こることを心の中で英語に置き換える訓練をしておくと必ず成果につながります。

今回、2021年度の第3回はこんな感じの4つの絵でした。1.友達と旅行に行きたいがお金がない。2.インターネットでよいアルバイトを見つける。3.懸命に働いて十分にお金を貯める。4.家族がケガをしたので旅行に行くのをあきらめる。

いずれも超基本的な英語で充分に表現が可能なことがわかるとおもいます。このように、普段から英語で言い換えをする訓練をしていればすらすらと詰まらずに言葉が出てくるでしょう。上の例でいうと、アルバイトは part-time job 諦めるは give up ~ing ですね。いずれも超基本です。

ナレーションは主語を一貫させる

ナレーション課題の4コマ漫画には必ず主人公がいます。その人を最後まで同じ主語で貫きましょう。与えられた1分間の間に、she もしくは he で行くと決めます。途中で登場する人物は、役職名や家族の呼称などのほかの名詞や代名詞を使うようにします。

途中で she が何度も登場すると、聞いているほうも「今のsheは誰のことだろう?」と当然困惑してしまうので、自分のなかでもきっちり決めておくことが必要です。例えば、a woman が主人公ならその後はずっと she を使い、登場する友達や上司や母親は her friend, her boss, her mother と呼ぶ!と決めてしまうのです。

当たり前で簡単なことのように聞こえますが、意外と本番は緊張して主語がめちゃくちゃになってしまいがちです。与えられた考え時間のうちに主人公と登場人物の呼称を決めてしまうと、展開が楽になりますよ。

アイスブレーキングは実は重要だと思う

入室すると自分のカードを試験官に渡して腰掛けるように指示をされます。名前を聞かれた後、これは準一級の試験ですが間違いありませんかと聞かれます。そのあとでアイスブレーキング、要するに緊張をほぐすために簡単な質問をされます。

評価対象とはなっていないようですが、相手も人間です。第一声で「あ、この人は結構話せるな」とか「この人は日常会話もままならないのかな」とか、いろいろな感想を持つはずです。当然、そのあとの試験にも影響が全くないとは言い切れないでしょう。

私に対しての質問は以下のようなものでした。

Do you have any plans for this coming spring?

要するにこの春何か予定はありますか、というものです。私は釣りが好きなので釣りに出かけようと思っていますと答えました。すると試験官がこう返しました。

How often do you go fishing? 

ここで私は、時間があるときは月に2,3回行きますよと返答しました。ちなみに、試験会場の壁がとても薄く私の前の人のやり取りも聞こえてきたのですが、その人はジョギングに行くと答えて試験管からは同じような返答をされていました。

予想される質問は今回のように予定や趣味のほかに仕事や学業、日常生活、当日どのように会場まで来たか、などが考えられます。日ごろから短めの自己紹介文を作っておいて定期的に唱える練習をしておいてください。

ちなみに、内容よりも表現のしやすさを優先させてください。本当は戦略シミュレーションゲームをPCでするのが趣味でも、いっそのこと読書とかウォーキングにしておいたほうが無難です。でも急に話を作るのは難しいので、想定して普段から練習を繰り返しておきましょう。

過去問に一通り目を通し、慣れておく

英検サイトの過去問は直近の一つしか公開されていません。過去問集や予想問題集を別途用意して一通り目を通しておきましょう。

過去問や予想問題に取り組む際に気を付けることがあります。それは、内容を丸暗記したり、模範解答に寄せたりしないことです。模範解答はあくまで模範解答で、満点を取るための完璧な文章になっています。

あくまでも普段から使っている言葉を使うことを心がけましょう。模範解答に出ている単語や熟語を使いたい場合は、それを使って普段から文章を組み立てる練習をしておく必要があります。言葉を自分のものにするような感覚です。

言葉に正解は無くて、大切なことは内容を相手に伝えることです。そして英検の面接においては内容を伝えることのほかに、文法と発音も大事になります。簡単な言葉を組み合わせることによって、それら条件(内容、正確な発音と文法)をクリアできます。難しい表現を挟むとスムーズなスピーチになりません。

準一級レベルでも特に難しい言葉選びは必要ありません。だって幼稚な単語しか使わない私ですらパスしているのですから、安心して普段使いの単語を選びましょう。

Q&Aは立場をはっきりさせて論理展開をする 

Q&Aは4コマに関連するものが出題されます。今回は、学生のアルバイトについてどう思うか、ネットに個人情報を入力するのは危険か、日本の企業は失業率を下げるために積極的に動くべきか、こんなニュアンスの質問が飛んできました。

誰でも自分の意見というものがあると思います。自分の意見を述べるほうが論理展開は楽です。1次試験の英作文の場合はじっくり文章を組み立てることができるので、自分の意見を優先させずに、英語で表現しやすい意見を採用すべきなんですが、とっさにこたえなくてはいけない面接では、普段から自分が思っていることを論理的に説明しましょう。

構成は以下のようにしましょう。

まずは質問に賛成か反対かを表明します。それはなぜなのか、具体例を挙げます(二つあれば最高です)。そして最後に、だから私は賛成(or反対)なのですともう一度結論を述べます。

話しながら考える技術も必要になります。ちょっと難しいのですが、準一級まで来ている人はそれくらいできるはずです。日本語でスピーチをする際にもそのあとに何を言うか考えながら話していますよね。それと同じ要領です。

まとめ:総合力勝負だが対策もできる

さて、ここまでのまとめということで、面接試験に臨む際に大切な要素をもう一度整理してみたいと思います。

  • シチュエーショントークに慣れておく
  • ナレーションの際は主語を一貫させる
  • アイスブレーキングも大切
  • 過去問でパターンをつかむ
  • Q&Aは立場明確にする

もし可能であればパートナーを見つけて練習をしてみてください。普段習っている英語の先生に面接官役をしてもらってもいいかもしれません。

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