each はとても基本的な単語でよく目にしますが、実際にいざ自分で使うとなると、正しく使えているかどうか不安になることがあります。私もしばしば使い方を間違うことがありますし、正しいニュアンスで言えていないケースもあります。
そこで今回は、改めて each の使い方について、わかりやすく解説をしていきたいと思います。
each を正しく使えるようになろう
後に続く名詞は単数形です
まずは以下の例文を見てください。
Each student has to stand up.
それぞれの生徒は起立しなければいけない、という文章です。さて、生徒は何人いると考えますか? おそらくあなたは、何人か、複数人の生徒を想像したと思います。それでも student に s は付きません。
これは「それぞれ一人一人にフォーカスを当てている」からです。でも全体に対して語っている言葉だから少し混乱してしまうのでしょう。一人ひとりが積み重なって最終的にはすべての生徒になるのです。次の例文と比較してみてほしいのですが、どういう印象を持ちますか?
All students have to stand up.
全ての生徒は起立しなければいけない、という文章です。この後に続く文章によっては、結果的には先ほどと同じ意味になるのですが、それぞれの生徒が起立した結果、全員が立ち上がるのか、それとも全員が同じ条件で一斉に立ち上がるのか、の違いがあります。
each は形容詞なのだろうか?
each は名詞の前(時には後ろ)について、その名詞に意味を付け加えます。だから形容詞なのではと思ってしまいますが、実は each は限定詞という品詞なのです。限定詞は the, my などですね。辞書によっては形容詞と定義されているものもあるので、普段はそう思って使っても大丈夫です。ただし先ほどのルール、「単数扱い」は忘れないようにしましょう。
そして、each は単独で代名詞としても使われます。代名詞は一度登場した人や物を再度登場させたいときに使う言葉でしたね。先ほどの例文に続く文章を each を使って書いてみましょう。
All students have to stand up.
Then each will be introduced.
すでに登場した複数のものが、「それぞれ」という意味の代名詞になるということです。当然この場合も単数扱いとなることに注意しましょう。実際の会話の中でこのような表現はよく出てくるので、使えるように普段から慣れておくことが大切ですね。
each と every の違いは?
オンラインのロングマン英英辞典には each は次のように定義されています。
every one of two or more things or people, considered separately.(訳:別々として考えられる2つもしくはそれ以上の物事のうちの一つ)
そして every はこのように定義されています。
used to refer to all the people or things in a particular group or all the parts of something.(すべての要素、もしくは特定のグループ内のすべての人や物を参照するために使われる)
比較すると面白いですね。似たような意味なのですが、最初から一つ一つに注目するのが each であり、全体から見た一つ一つを呼びたいときには every を使います。each の説明に every が使われているのが何とも言えないのですが、every one of two ~ がまさしく each ということなんですね。
まとめ:普段はそこまで意識しなくてOK
普段使うときに注意しなければいけないことは以下の2点です。
・単数として使うので後に続く名詞は単数形、動詞は3単元の s が付く。
・先に出てきた複数のものそれぞれについて述べたいときは each 単体で表現可能。
私は every を使う場合は、every Sunday, every morning といったように「どのくらいの頻度で起こるのか」を表現したいときだけです。each はこのような使い方はできないので、混同することはないでしょう。
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