【英語のショートスピーチ-20】現代アートの目的と手法について

2022/02/19

英語

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 自分の頭で考えて英文を作り上げる習慣は、英会話をマスターするうえでとても大切です。テーマについて簡単に英語で要約をする練習をしてみましょう。

今回のテーマは「現代アートの目的と手法について」です。


私は現在、個別指導塾で中学生に英語を指導しています。

英語に対して苦手意識を持っている生徒が多いので、シンプルでわかりやすく、超ゆるい感じで指導をしています。おかげさまで、生徒からは「わかりやすい」「英語の勉強が辛く感じない」という感想を頂いています。 


今回のスピーチテーマは「現代アート」です


元ネタはこちらになります。

Did a Danish Artist Steal Money or Make Art?

わかりやすい英語で書かれていますが、文章だけだといまいちイメージがわかないかもしれません。アーティスト名で検索をすると過去の彼の作品を見ることができます。額の中に紙幣が並べられているようなアート作品で、今回もそんな作品が発表されるかと思いきや...ということで、この文章を英語で30秒ほどで説明するとしたらあなたならどんな感じでスピーチを作るでしょうか?


私はこんな感じで話すと思います。

One artist created a surprising work for the museum in Denmark.

The government project gave him some amount of money to allow him to create new work.

He usually uses bank notes on his work.

But this time he didn't use bank notes and took them away and disappeared.

He said real art work is something that make people think more.


うーん、私の実力ではこの程度かな。もっとうまい言い方はありそうです。テーマが面白かったので選んだのだが…さて、皆さんはどのようなスピーチになったでしょうか。うまく状況を説明できたでしょうか?


話の通過点を意識する


ショートスピーチを作る際には、事前に通過点となる言葉を決めておくとよいです。今回だと museum, bank note, real art などがそれにあたるでしょうか。その言葉がトリガーとなってほかの言葉が出てくるような、そんな言葉を通過点をして選ぶとよいでしょう。

では、今回の文章を一つずつ見ていきます。


One artist created a surprising work for the museum in Denmark.

あるアーティストが驚くべき作品をデンマークの美術館のために作った。

これは最初の一文としては悪くないでしょうか。なぜならば、今回のテーマを一言で表現できているから。この後でグダグダになっていってしまった理由をあなたも探ってみてください。


The government project gave him some amount of money to allow him to create new work.

政府のプロジェクトが彼の制作に支出した。

今回、この作品が物議をかもした理由は、制作費が公金だったからですよね。もし自分のお金で作っていたら何ら問題はありませんでした。ということでこのような文章を挿入したのですが、後半はやや内容が重複しています。良い文章ではないです。


He usually uses bank notes on his work.

彼は普段、紙幣を作品の中で使う。

今回は紙幣を bank note と本文と同じ表現にしました。聞き手に「製作費として使う」と取られないように「お金ではなくものとして」であることをうまく伝える必要があります。paper money と表現してもOKでしょう。


But this time he didn't use bank notes and took them away and disappeared.

彼は今回紙幣を使わずに持ち去り、姿を消した。

and が2回使われていて少し変な文章になってしまいました。もっとマシな表現があったはずですが、とっさに出てくるのはこの程度です。

後半はこうしたほうが良かったかな。

~ and disappeared with the money. 


He said real art work is something that make people think more.

本物のアート作品は見る人により考えさせる。

最後は明らかに表現不足なかんじがしますが、下手にお金を持ち去った意図などを説明しだすとグダグダになるので、これは一つの正解だったかもしれません。


さて今回は、テーマは面白くてぜひ話してみたい内容だったのですが、スピーチはそれほど良いものになりませんでした。逆に考えると、テーマの魅力をそのまま伝えようとするから失敗するとも言えます。英語で何かを話す際には、2割程度が伝わればOKというくらいの気持ちで取り組んだほうが結果的にうまくいきます。

現代アートの目的は、見る人に美しさという感動を与えることが目的ではなく、「いかに考えさせるか」ということに主眼を置いています。マルセル・デュシャンの「泉」という作品あたりからこのようなスタイルの芸術が流行りだしたみたいです。

個人的にはこのような作品が展示されている美術館に用はないですが…あなたはどう思いますか?

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