求職者支援制度(職業訓練)でプログラミングを学ぶ!

ハローワークで受けることができる職業訓練にはプログラミングのコースもあります。

現在は副業ブームやフリーランスへのあこがれもあってか、プログラミングやWEB関係の知識を身に付けたい人が増加しているようです。

職業訓練は基本的に無料で、しかも条件が整えば補助金を受け取ることも可能です。

今回は職業訓練のなかでも、求職者支援制度を利用したプログラミングの習得について説明をしてみます。

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私が受講している訓練の内容は?

私が受講しているのは、半年間のプログラミングコースです。

HTML、CSS、jQuery、Java Scriptを学び、WEBデザイナー、WEBコーダー、もしくはフロントエンドエンジニアとしての就職を目指すコースです。

6か月間で学ぶ内容は以下の通り

  • HTML・CSS基礎実習 90時間
  • WEBデザイン制作実習 114時間
  • Java Script実習 66時間
  • レスポンシブ実習 144時間
  • WEBサイト企画制作実習 94時間

このような内容になっています。

独学でもこれほどの時間をみっちりやるのは大変なこと。

訓練では講師もいますし、一緒に勉強している仲間もいるので、独学に比べて短期間でかなり成長できることは間違いないです。

実習課題も多く課されるので、人によっては予習と復習をしないとついていけないような内容になっています。特に新しいソフトに切り替わって操作に慣れないうちは大変なことになります。

ある程度のスペックのPCを自宅で使用できる環境の方がよいでしょう。私も課題は自宅に持ち帰ってやるようにしています。ちなみに訓練校のPCはWindowsです。コースによってはMacのところもあるようですよ。

プログラミングに使うエディターは低スペックPCでも問題ありませんが、Photoshopはそこそこのメモリがないとフリーズします。選考試験に合格した段階で購入することも考えましょう。

申し込みまでの流れ

求職者支援制度とは?

パンフレットに書かれている言葉をそのまま使うと、恐ろしくわかりにくい説明になるので、ごく簡単に説明します。

まずはあなたが「特定求職者」である必要があります。

この言葉、定義が少しあいまいなのですが、要するに無職の状態でハローワークに行って、仕事を探していますと言うと、この特定求職者になることができます。

※別ページで説明しますが、雇用保険に加入していないことが条件、とされていますが、雇用保険に加入し、失業手当を受けている人も求職者支援制度を利用できます。

まぁとにかく、あなたが失業状態で仕事や訓練を探している状態であればOKです。

ネットでも募集中の職業訓練を検索することができます。現職の方で退職をして職業訓練の受講を考えている方は、訓練の開講に合わせて退職時期を決めましょう。

職業訓練を検索(ハロワークのページへ)

求職者支援制度にチェックを入れて検索をしてみてください。

担当の職員さんと願書を作る

ということで、定職についていない状態でハローワークに相談に行ってみましょう。

先ほど無職が条件だと書きましたが、訓練に通える範囲内でアルバイトはしていてもOKです。

私はちょうど、夜間の塾の先生のアルバイトをしているので、訓練中もそのまま継続しています。

さて、ハロワークにはいろいろパンフレットが置いてあります。いろいろなコースがあり、様々な資格を取ることができます。

もし気になるコースが見つかったら、窓口に行って「あのー、このコースを受講したいのですが…」と聞いてみてください。申込用紙と願書をいただけますので、担当してくれる職員さんの指示通りに書類を完成させます。

簡単な履歴書のようなものを書く感じです。持っている資格と最終学歴、直近の経歴を書くだけなので難しいことはありません。

必要なものは、顔写真と印鑑だけです。

願書が完成したら訓練を実施する施設に直接願書を持っていくか、郵送するかして期限内に提出をしてください。

ちなみに、ほとんどの施設で説明会を実施していますので、これには参加しておいたほうが良いです。

もし本気で受講したいコースであれば、説明会には極力参加してやる気を見せましょう。私は最年長で試験をパスしたので、これは少し説得力があるのではと思いますし、合格している方は皆さん説明会には参加したと話しています。

選考の内容について

選考の当日はある程度の正装(スーツが無難)で行きましょう。

ごく簡単な筆記試験と個別の面接が行われます。

筆記試験では常識的なことを問われます。普通にこの国で生きている人であれば問題なく解くことができる内容です。あと、訓練に関連する項目もいくつか問われるので、パンフレットを見て知らない言葉があれば自分で調べておくことをお勧めします。

ですが、この筆記試験は重要ではない。

重要なのは面接だ!と職員の方は繰り返し申しておりました。

面接にて聞かれることを詳しく書くことはできませんが、私は二つの訓練の面接を受けて、一つに落ち、一つに合格した経験から、次の点を重点的にアピールすることが大切だと感じています。

休まずに訓練を受講することができる(体調、状況、時間的に余裕がある)

就職への強い意志がある

訓練分野に興味関心があり、自分でも勉強をしている

これらをしっかりアピールすることと、あとは社会人としての常識を守りつつ、ある程度ラフな感じの会話をして試験をパスすることができました。

面接のコツは相手の立場で考えること!!

現在受講している訓練の平均年齢は20代後半くらいかなと思います。そして、皆さんPCスキルは一般以上で、プログラミングに関しては未経験の方が多いですが、Photoshopを使えたり、Youtubeをやっていたり、そのほかPCを使う仕事をしていたりなどなど、スキルのある若い人が多い印象です。

私は最低限の知識とこのブログ運営で学んだ雑学のみで挑みましたが、何とか試験をパスすることができました。説明会や試験の際に、同世代かなという人を見かけましたが、皆さんダメだったようで、40代は私一人だけ。平均年齢を大きく上げてしまっています。ちなみに30代も多分一人であとの皆さんは20代

後で聞いた話ですが、倍率は1.8倍程度だったようです。特に分野にもよるでしょうが、プログラミング関連の職業訓練の場合、中年には狭き門となりそうです。若い人はやる気だけで突破してきた感じの人が見受けられます。

少し話が反れましが、合格するために大切な点を確認しましょう。

説明会には参加する

休まず受講できる環境であることをアピールする

訓練分野に関心があることを伝える

訓練終了後に就職する意思があることを示す(将来的にはフリーランス、とかは絶対に言わない!!)

一つ余談ですが、訓練施設の担当者の立場になって考えると、この試験の特徴がわかると思います。

途中でやめる受講生が続出したり、なかなか就職に結びつかなかったりすると、業務を委託している厚生労働省や労働局から問題がある施設なのではないかと、目を付けられるでしょう。

なので、途中で退校したり、遅刻を繰り返すような人は採用したくないですし、フリーランスを目指している人やすぐに就職を考えていない人も採用したくないはずです。能力や個性よりもそれらを一番に見ていると思います。だから、休まずに出席できることと、訓練終了後には早期に就職したい旨をきちんと伝えることを念頭に、面接のシミュレーションをしておきましょう。

まとめ:願書の提出から試験当日まで

ということで、今回はハローワークに行って受講したい訓練を選び、願書を提出して選考試験を受けるところまでを説明させていただきました。

いずれもハローワークの担当の方の指示通りにするだけなので難しいことはありません。願書には簡単に経歴を書く欄もありますが、就職時に必要となるレベルのものではないので、数分もあればかけてしまえるものです。

次回は、合格通知が届いてからの対応と、訓練の仕組みについてみていきます。

また、失業保険と求職者支援制度の関係、職業訓練受講給付金についても触れます。

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