【オーパじゃない!】雨の日の釣師のために【開高健】

2021/09/02

釣り文学

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雨の日は仕方がないから釣りの本を

風が強い日も我慢して釣りの本を

結局釣りへの欲求は高まるばかり。

そんな日におすすめの本を1冊ご紹介します。


魚釣りはただの漁ではない。真剣なあそび?

魚釣りはただの漁ではなく、遊びとして、真剣な駆け引きとして、また冒険や狩猟として、時に情熱的に、時に静謐さを持って語られます。

世界共通の趣味ということで、釣りを題材にした文学は世界各地にあるみたいですね。

そんな釣りにまつわる文学作品を集めたのがこの本です。

偶然ブックオフで見つけて購入しました。

ジャーナリストで作家、熱狂的な釣り人でもある開高健が編集!

もともとイギリスで編まれた短編集で、親子で釣りを楽しんでいたパウナルという人が、世界各地の釣り文学を集めて本にしたものを、編者の許可を得て開高健が再編し、井伏鱒二ら日本の作家の短編も収録したものです。

開高健による序文のマグナカルタには思わず吹き出しました。

さいごに本人開高健の作品も入っています。


半分ほど読了しましたが、読みづらいものも幾編かあります。

訳書は時に読みづらくなるので仕方がないところです。

だけどドキドキワクワクの釣り文学が多数収録されており、普通の短編から、詩、魚料理のレシピまで(笑)、多くの側面から釣りを紹介している本です。

やはり大物伝説は各地に存在し、ほら吹き親父もそれ以上に存在するのでしょう。

日本にも大勢いますからね。釣り場で会った人の話は信じないように私はしています。

魚が変われば、まったく別の釣りになる

釣り文学の面白い所は、対象魚によってその見える景色と哲学が変わるところ。

沖の荒波の最中でのカジキとの死闘、穏やかな小川での自然に溶け込むような鱒釣り、切り取り方が全く違い同じ釣りとは思えないほどです。

そして、その釣りのスタイルがその人の生き方にも徐々に影響していきます。

いざ会ってみるとわかりますが、海で沖に出ていく人と、渓流にひっそり佇む人は、同じ釣りを趣味にしているとは思えないほど話が合いません。(笑)


ということで、今回は開高健編「雨の日の釣師のために」をご紹介しました。

少し時間ができたので、今後もお勧めの釣り文学をご紹介できればなと思っています。

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