札幌市内の観光も一通り済んで少し暇になったときに、
お隣の江別市へ足を延ばして「のんびり森林浴」をしませんか?
江別市では保存樹木の指定をしており、
開拓当時から残る古木を管理保存しています。
今回は江別駅周辺エリアです。
札幌駅から電車で25分とアクセスも良好です。
今回はJR江別駅周辺の木を見て歩きます
江別神社の2本のアカマツ
アクセス
電車を利用する際は江別駅で降車。札幌駅より普通電車で25分です。
江別駅を出たら左前方に水道局のレンガの庁舎があります。その裏手が江別神社です。
自動車の場合は江別神社内の駐車場を利用可能です。
※年始や行事の際は停められませんが普段は静かな場所です。
保存樹木:アカマツ
- 樹高:約10メートル
- 幹周り:約1.4メートル
- 樹齢:推定125歳
小さな本殿の両側にまっすぐ立っている二本のアカマツは江別神社の御神木です。
保存樹木候補である指定樹木に指定されています。
自然下では北海道に自生しないアカマツですが、寒さに強く道南を中心に植栽されており、この2本もそうですね。緑町の飛鳥山から神社が移った際に同時に植栽されたようです。それにしても立派にまっすぐ育ったものです。
江別神社について
以下、江別神社のサイトより引用させていただきます。
江別神社は明治18年、熊本県より移住した屯田兵の守護神として加藤清正公を江別市緑町の飛鳥山にお祀り申し上げたのが創始である。その後、明治24年に出雲大社より大國主大神を奉戴し、明治28年現在の萩ケ岡に遷座。大正4年、大正天皇御即位御大典記念事業として社殿を造営。この機に伊勢の神宮より天照大御神の御分霊を戴き主祭神として祀った。大正15年郷社に昇格。現社殿は昭和59年に造営。
もともと少し離れた飛鳥山に本殿があったようです。飛鳥山は現在は公園になっています。
江別小学校跡地のアメリカキササゲ
アクセス
旧江別小学校の敷地内にあります。JR江別駅からは徒歩10分といったところ。
江別小学校は2016年に廃校になり、現在は校舎も解体されてしまい、荒れ地となっています。校舎へ続く階段などは現在安全上の理由からと思われますが立ち入り禁止となっています。
このアメリカキササゲは南の道路から近いところに立っていて、少しやぶ漕ぎをすればたどり着くことができます。
保存樹木:アメリカキササゲ
- 樹高:約18メートル
- 幹周り:約3メートル
- 樹齢:推定119歳
毎年6月に美しい花が咲きます。江別小学校が現役だったころは周囲も管理されていましたが、今では背の高いやぶに覆われていてたどり着くまでに一苦労といった感じです。成長に影響が出そうで少し心配しています。
アメリカキササゲは北アメリカを原産とする落葉広葉樹で、日本に来たのは明治時代と言われています。新宿御苑に植えられたのが始めで、今では各地の学校や公園などに広く植えられ身近な樹木の一種ですが、ここ北海道ではあまり見ない印象です。
江別小学校について
廃校になり解体された江別小学校は素晴らしいレンガ建築の建物でした。私が卒業した江別第一中学校とともに何とか残してほしかったと思います。悔やんでも悔やみきれません。
江別小学校の廃校後、江別第三小学校と統合し新しく江別第一小学校としてスタートしたようです。立派な校舎が12号線の向こう側に新築されました。
駅前交差点のプラタナス
アクセス
札幌駅から電車で25分。江別駅で下車し駅を出るとちょうど正面にこのプラタナスを見ることができます。
車の場合、札幌市内から12号線を旭川方向に向かい、江別駅の標識を右折します。30分といったところ。
周囲の道は広いので近くに駐車しても問題ないでしょう。(道路標識に注意しましょう)
保存樹木:プラタナス(モミジバスズカケノキ)
- 樹高:約20メートル
- 幹周り:約3.2メートル
- 樹齢:推定108歳
背が高く樹形も美しい、江別駅前のシンボル的な木です。
このプラタナスという木は、トチノキ、ニレ、シナノキと共に「世界四大並木樹種」の一つのようです。その理由は、虫が付きにくく下に毛虫が落ちてこないから。確かに、プラタナスの下は他の木に比べてきれいな気がします。
江別駅周辺の状況
江別駅前は私が住んでいた25年前に比べて大きく様変わりしました。25年前も十分さびれていましたが、まだアーケードが残っていましたし、古い商店もなんとか営業を続けていました。よくゲームセンターやカラオケに行きましたね。
現在は古い建物の解体が進み更地も増えて、こざっぱりした印象です。いくつかのカフェやパン屋さんなどはやりのお店も建ち始めて、今後どのようになっていくのか楽しみです。
ちょこっと寄り道スイーツ「大判焼むらた」さん
アクセス
今回ご紹介した3本の木、いずれからも近い場所にある、大判焼の老舗です。
私も20年ぶりに訪れて久しぶりに食べましたが、おいしいです。
とても小さな店内で食事用のスツールも置いてあり、昭和の雰囲気が楽しめます。
クリームとつぶあんの二種があり、ともに甘さ控えめでさっぱりした味が特徴かなと思います。
生地も肉厚で懐かしい味と食感。ここで大判焼きを買い、駅前のプラタナスの下のベンチで食べることをお勧めします。
まとめ:江別駅周辺には開拓当初からの木が点在しています。
江別駅の周辺には今回ご紹介した3本のほかに、4本の保存樹木があります。
それに加えて、かつて王子製紙の労働者で栄えた「企業城下町」の栄枯盛衰を肌で感じることができるので、廃墟とか少し寂しい風景が好きな人にはたまらないのでは、とも思います。
木を見ながら周辺をゆっくり散策してみてください。
なにかしら発見があると思いますよ。
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