一生使える鉄のフライパンはマジで一生使える【松田美智子の自在鍋】

鉄のフライパンがいいと聞いたが、実際の手入れと使い勝手はどうなんだろうか?

私が7年使ってみてわかったことと上手に使うコツをご紹介します。

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鉄のフライパンのメリットデメリット

〇気にせずに強火で調理ができる

鉄のフライパンは煙がもくもく出るほどの高温になっても問題ありません。中華料理のシェフが作るようなチャーハンにも挑戦できます。これが一番のメリットかもしれません。

逆に、テフロンなどの表面加工されているものは空焚き厳禁です。一度でも煙が出るほどの高温にしてしまうと、表面にされているコーティングがダメになってしまい、使い物にならなくなってしまいます。

調理をしているとついつい目を離したり、火加減を間違えたりしてしまうものです。その一度の失敗で数千円が台無し。鉄くずと化します。このフライパンは一生使うつもりです。

〇ガシガシ炒めてゴシゴシ洗える

鉄のフライパンの表面は何もコーティングがされていません。

剥がれたり傷ついたりする心配がないので、ヘラや菜箸はどんな素材でどんな使い方をしてもOKです。

そして洗う際も水とたわしでゴシゴシ力を入れて洗うことができます。要するに、そこまで繊細にできていないので、扱いが雑でも壊れてしまうようなことはありません。

〇長く使える

上記のように、使い方の誤りでダメにしてしまうことがないので長く使えます。

長く使うほど扱いはうまくなっていきますし、フライパンの方も馴染んできて更に使いやすくなっていくでしょう。

そんな感じなので、多分一生使えると思います。私は穴があくまで使ってやろうと思っています。

私が使っている自在鍋は5千円くらいなので、普通のフライパンと比較してもそこまで高額ではありませんし、コスパ面でも優れています。

〇鉄分補給とおいしい仕上がり

鉄だと素材にしっかり火が通り素材を生かすことができます。強火でガンガン調理できるのと、蓄熱性があるからです。

短時間で芯から温まっている料理を作ることが可能です。本当に完成した料理はあっつあつです。違いははっきりと分かります。

それに加えて、鉄の調理器具で料理をすると不足しがちな鉄分の補給にもなるようですね。

×表面加工をされているものみたいに、ツルンとはいかない

さて、ここからはデメリット。

テレビショッピングでやっているような、特に気を付けていなくても目玉焼きがつるんと滑るようなことはありません。

鉄のフライパンは徐々に使いやすくなっていきます。

多くの人が、鉄のフライパンを初めて使ったときに失敗してしまい、コーティングされているフライパンに戻っていくのでしょう。

鉄のフライパンで目玉焼きをつるんといかせるには、卵を常温に戻しておいて、フライパンをしっかり温め油もしっかり温めてから卵を割って入れれば、つるんといきます。

このひと手間、ただ弱火にかければいいテフロンよりも、人によっては面倒に感じるかもしれませんね。

×使いこなすにはちょっとした慣れが必要

鉄のフライパンは温度管理がとても重要です。

その使い方をマスターすれば、ほとんどの食材、料理をこびりつくことなく調理することができます。ただし、その感覚をつかむまでにしばらく時間がかかります。

表面加工されたフライパンが、購入時を100点として、使うほどに減点されていき最終的に使えなくなってしまうのと対照的に、鉄のフライパンは80点の状態をキープすることができるのです。この習得までの期間をどう捉えるか、ですね。

調理とお手入れのコツについて

温度を下げないようにする、蒸し焼きがおすすめ

まずはしっかり、煙が出るくらいまでフライパンを温める。

そして油を入れて油もしっかり加熱します。

投入する食材は常温のものを使うようにします。そうすることによってフライパン内の温度を下げないようにするわけです。

調理中はその状態をいかにキープできるかが鉄のフライパンを使った調理におけるキーポイントになります。

私は全体に油をなじませたのち蓋をして弱火で蒸し焼きに使っています。肉類は食べないので、野菜の蒸し焼きが主な用途です。

たわしでゴシゴシ、空焚きで水分を飛ばす

使い終わったらそのまま流水とたわしでごしごし洗います。表面の油分を取ってはいけないので洗剤を使ってはいけません。

こびりついたものもスプーンなどでゴリゴリ落としてしまっても構いません。そしてそのまま火にかけ、水分を蒸発させて終わりです。

もし頑固なこびりつきがあった場合は一度水を張り沸騰させ、こびりつきをやわらかくしたのちにごしごし洗います。その場合は、再度油のなじませを忘れずにするようにしてください。

まとめ:実はずぼらな人に向いている

手間がかかると言われていますが(育てるとか言われていますが)買い替えの必要もありませんし、メンテナンスもフリーなので、ずぼらな人に実は向いています。

実際に私が7年間も使えているので、あなたも余裕なはずです。使い方を間違えてダメにする可能性も低いです。あと、調理後にすぐフライパンを洗う癖がつくのはいいことです。

調理直後が最も洗うのが楽ですし、錆つかせることを防ぐことができるからです。

ということで鉄のフライパンについてのお話でしたが、理解は深まったでしょうか?

毎日使うものなので、なるべくいいものを買ったほうが良いと思います。ネットにいろいろ情報もあるので、物色してみてください。いくつか候補はあるみたいですがここでは私が使っている自在鍋を紹介しておきます。


形状と大きさがちょうどよく、いろいろな料理に使えるので、特に一人暮しの人が一つ持つものとして相性がとても良いと思いますよ。

なお、調理台が高い家にお住まいの方、身長が低い女性は持ち手が上向きなので使いづらく感じるかもしれません。

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