【DIYで収納】コンパネ・構造用合板で棚を作ってみる

コンパネ、構造用合板という名前で販売されているホームセンターでよく見る板材。実は収納や吊り棚をDIYするのに向いています。

その工作方法を家具工として多くの店舗什器の製作経験がある私がイラストをまじえて簡単に解説してみます。ぜひ収納作りに挑戦してみてください。

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コンパネ(構造用合板)で家具を作る

コンパネ(構造用合板)は厚さが12ミリで、大きさはサブロク板と呼ばれる910×1820ミリが一般的です。

価格は1枚1200円程度(2018年現在)

これは2×4工法の壁(構造用合板)やコンクリート工事の型枠(こちらがコンパネ)として使われる、主に東南アジアで生産されているラワンという木材を多層に接着して作られているものです。

ということで、普通は家具の用途としては使わないのですが、薄くて強度があるので使い方次第では意外とDIYの素材として優秀です。

組み立て時の強度は以下の方法で充分に出すことが可能です。

組み立ての際に気を付けること

コンパネの木口に直接釘やビスを打つと、ほぼ確実に板が割れてしまいます。それを防ぐために12ミリ幅の溝を掘ってあげます。

上のイラストのように、どうしても積層の隙間にビスが入って行ってしまい、割れることになります。

ひと手間かけて溝を掘るだけで、見た目もきれいですし、合板が割れたがる力を抑えてあげることができます。

深さはほんの数ミリ、トリマー1回で済む程度で十分に効果があります。

溝を掘る際に気を付けたいのが、合板の厚みのばらつきです。

規格では12ミリとなっていますが、最近のホームセンターで売られているものは低品質のものが増えて、厚みにばらつきが出るようになってしまいました。

なのでルーターもしくはトリマーの12ミリビット一発ではぴったりいかないこともあります。自宅のトリマーで掘った溝がついた板をホームセンターに持参し、合わせてみるのもよいでしょう。

なお、合板を購入する際はなるべく等級と保管状態の良いものを選んでください。店舗での保管状態で品質は変わってきます。縦置きではなく、平積みされているもののほうがゆがみがありません。

吊り棚との相性が良い

こちらは制作したキッチン収納です。奥行を最小限にして細かく仕切りを入れて使いやすくしました。

これは何かの時に出た端材を再利用して作っていて、奥行きは180ミリ程度、細かい仕切りの部分は4ミリの合板をはめています。壁にはアングル金物で固定し強度は十分です。

この記事の最初の画像はパソコンスペース上部の本棚です。重たい本を収納していますが全く問題ありません。着色することによりコンパネ感が無くなり部屋の雰囲気にもよく馴染んでいます。

本などの重量物を収納する際は底の板がビスだけだと抜ける可能性があるので、下部にアングルの棚受け金物などを適宜使用してください。

ということで、簡単ではありましたが、構造用合板を使用した棚のDIYについて説明させていただきました。

一度トリマーもしくはルーターと12ミリのビットを買ってしまえば、この方法で箱モノは量産できるので、内装をDIYでされている方などのヒントになればと思います。

なお、大けがの可能性もあります。作業の際には十分に気を付けてください。

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