【江別の世田豊平川】今なお残る湿地環境と野鳥について

世田豊平川、セタトヨヒラガワと呼びます。札幌中心部を流れる豊平川の昔の流路で江別市の北側の低地の、ほぼ流れのない沼のような場所です。

自転車でブラブラしてきました。ひっそりとした湿地には多くの野鳥が住んでいます。

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江別の低地の湿地環境、世田豊平川

グーグルマップを見ていて、どこか野鳥観察に適した場所がないかなと調べていて発見した場所です。

江別の市街地は実は丘の上にあって、そこを北西へ下ったところに泥炭地が広がります。厚別川、旧豊平川、そして世田豊平川という3本の河川が流れています。

資料によると世田豊平川は、昭和16年に行われた開削事業まで豊平川の主流路であったようです。

その後昭和30年ころに洪水被害減少のために、厚別川が今の豊平川にそそぐルートが開削され、その後、世田豊平川は現在のような流れのない沼のような河川になったそうですね。

知らなかったです。知らないことは山ほどあります。地元なのに...

世田という名は、角山周辺の住民が東京大空襲から非難した世田谷の人々だったからだそうですよ。北海道にはそういった地名が多いです。

何か釣れるのだろうか

今は流れもなく川というよりは沼、湿地帯となっています。

ライギョ狙いなのか、ルアーマンが数名、ぴょんぴょんとルアーを操作していました。私は釣り竿を持たず、双眼鏡だけを持ってきたので得意のテンカラはやりません。

といっても、ここで釣れるのは鯉やナマズ、ライギョでしょう。ロッドが折れてしまいます。どうせなら、折りたたみイスを持参して、テンカラではなくじっくりと浮き釣りをしたいです。傍らには双眼鏡とカメラ。うーん、期待は膨らみます。

湿地なので岸はゆるゆるのところもあり、足を取られて危険です。釣りに入る方は十分に気を付けてください。また、つりが禁止されている区間ではありませんが、野鳥が子育てをしている(マガモ、バンは確認しました)ので配慮をしましょう。

多種の野鳥が確認できました

ということで今日は野鳥観察。世田豊平川で見た鳥は以下です。

カワセミ、オオジュリン、コムクドリ、トビ、ノビタキ、カワラヒワ、キジバト、ウグイス、エゾセンニュウ、マガモ、アオサギ、ムクドリ、バン、カルガモ

トビは石狩川本流方面から飛来し、足に魚(たぶん鯉)をがっしりと掴んで飛行していました。どこか邪魔の入らない樹上でゆっくり食すのでしょう。

カワセミは石狩川との合流点付近で見ました。小魚が捕りやすい環境なのでいてもおかしくはありません。特徴的なホイッスルのような声を出しながら、私の目の前を通過していきました。特に珍しい鳥ではないけれど、見られるとテンションが急激に上がります。

帰りは蔦屋書店をさっと見て、四季の道沿いを12号線まで戻りました。千歳川と石狩川の合流地点の向こう側には泉の沼や越後沼といった、これまた野鳥観察には適したスポットがあるので、江別は実はバードウオッチングに好都合な場所なんです。

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