【仕掛けをもう一度見直す】テンカラにおけるハリスの役割

2020/07/19

テンカラ

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ハリスは、ラインと毛ばりのあいだにあって

魚から見えにくくしたり、衝撃を吸収したりする役割があります

釣果にも影響するともいわれる大事な要素

そんなハリスについてもう一度考えてみました。


テンカラ仕掛けにおけるハリスの役割とは?

僅か1メートルほどですが、ハリスはテンカラタックルにおいて最も重要なパーツなのではないでしょうか。
個人の好みや信仰と言ってもよいほど、考え方の違いが出る部分でもあると思います。

ハリスに求められる機能は簡単に切れないことがまず挙げられ、端的に言うと、切れなくするには太くすればよいわけですが、太くすると魚に気づかれると一般的には言われています。

はたして魚にハリスは見えているのか?

これもしょっちゅう議論になることではあるが、一般に言われているのは細いほど釣果が上がるというものです。

テンカラに関しては、1号前後が一般的とされており、0.5~1.5号の範囲で対象魚やタックルとの相性も考えて自分のスタイルを見つけていくことになります。

最初のうちは1号を結んでおけばまったく問題はないでしょう。

仮に1.5号で魚にも気づかれにくいハリスがあれば理想的と思われますが、あまりにもハリスが強すぎるとまずいケースもあります。

なぜなら、ある一定以上の力が加わった時にハリスが切れてくれないと竿を折ることになるからです。

竿が折れる前にハリスが切れるようにタックルのバランスを取るべきなのですが、これは竿を折ってしまった経験がある人にしかできない調整となります。

そもそも、竿を折るほどの魚に出会えることが、とても幸運ではありますが。

素材はナイロン、もしくはフロロカーボンの二択


それぞれにメリットデメリットがあるのでそれらを挙げていきます。

ナイロン


安価、伸展性、結びの強さ、が長所である。フロロの方が丈夫だという意見もあるが、私の感覚だと同じ号数だとナイロンの方が切れにくい。丈夫さと切れにくさはまた別のものなのでしょう。

それは伸展性があり急な引っ張りに強く、柔らかいがゆえに結び目が強いからです。

短所としては耐久性の無さがあげられます。

伸びきってしまったり、岩にこすれたりすると途端に切れやすくなり、また、最近改善されつつあるようですが、紫外線にも弱く劣化しやすいらしいです。

フロロカーボン


長所は高い耐久性と水馴染みの良さ、屈折率が水に近く魚にばれにくいなどです。

ナイロンに比べタフな環境での繰り返しの使用でもへたらない強さがあり、水に沈みよく馴染みます。

また数値的に屈折率が水に近く水中で魚が違和感を感じにくい(と言われている)

巻癖も付きにくく常に真っ直ぐな状態でいてくれるのでテンカラに向いています。

短所としては沈むこと、伸びが無いこと、結び目の弱さなどがあげられますが、特に結び目の弱さは注意をした方がよいでしょう。

少しでも不完全に結んでしまうと切れる前に結びがほどけてしまいます。

結んだあとは毛ばりを何かに引っ掛けるなどして、何度かピンと引っ張ってみてきちんと結べているか確認してください。

これは柔らかさがなく結び目が食い込んでくれないからです。


まとめ:まずはフロロの1号で様子見を


私に関してですが、性質的にはナイロンが好みなのですが、「屈折率」の件がどうしても気になってしまうのです。

きちんとしたデータを取ったわけではなく、感覚的にではあるがやはりフロロの方がよく釣れます。

最後に、いずれを使うにしてもハリス交換は頻繁にした方が良いでしょう。

根掛かり、枝掛かり、大物掛かり、それらの後は見た目大丈夫そうであっても交換をおすすめします。

くわえて、風が強い日や初心者のうちはハリスに結び目ができやすく、そこから切れやすいので注意が必要です。

ということでハリスについてあーだこーだ私の考えを書いてみました。

それぞれに意見はあると思うので、あくまでも参考ということで。

追記


2021年現在、1.5号のフロロを使っています。

幸い、まだロッドを折る経験をしていないので、なるべく切れにくいハリスを使おうという魂胆からです。

もし一度、超大物を掛けたら、その時に答えが出るでしょうね。

また報告させていただきます。

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