【道央の有力河川】尻別川支流でトラウトをねらう

2017年の秋、少し足を延ばして尻別川水系へ釣行したその記録です。

京極町で尻別川に注ぐぺーぺナイ川と喜茂別町で尻別川に合流する登延頃川(ノボリエンコロ川)をご紹介します。

コンテンツ

尻別川へのアクセス

札幌市内から1時間半程度で、尻別川の上流部に相当する喜茂別町へアクセス可能です。

記事内で紹介している川のほかに、喜茂別川、オロウェン尻別川など水量が豊富で渓相の良い支流がたくさんあります。

本流はとても魅力的ですが、釣り人が多いので魚はめちゃくちゃスレています。一日に1匹だけでいいから超大物をねらいたい、という方は本流に挑戦してみましょう。

中山峠を越えて、尻別川流域へ

この日の前日、釣り仲間であるFさんから時間ができたので久しぶりにどうですか?とお誘いを受け、昼過ぎまでの半日OKとのことだったので遠出をすることに。

Fさんが場所は任せる!とおっしゃるので、普段はあまり行かない喜茂別方面へ行くことにしました。実は以前から気になっていた川があったのです。

今シーズンは2度尻別川の支流に挑戦したけどまともな釣果を得られず、悔しさからリサーチを進めていたのです。

リサーチと言っても北海道の釣りポイント紹介する本を図書館で借りて見ただけですが… 昨今はどちらかというとブログなどのインターネットの情報を仕入れることが多いですよね。

本に掲載されているポイントは多くの釣り人によって荒らされているのか、はたまたそうでもないのか、それを確かめるための釣行という意味合いもありました。

運転はFさん。なので主に私がだべりながらの目的地までの1時間、実はこの「だべり」が一番楽しかったりするのが単独行とは大きく違う点です。趣味を分かち合う人がいるということは素晴らしい!

話題は多岐に渡ります。釣りや仕事、家族や食べ物など。99%がどうでもいい話なのは言うまでもありません。

支流ペーペナイ川

最初のポイント、ぺーぺナイ川が尻別川に注ぐ1キロほど上流の地点に到着。日の出直後の陽光が紅葉した木々に当たり大変美しい。

これは間違いなく吉兆ですねーと互いを励ましつつ入渓しました。

支流とはいえ水量の多い一端の河川です。豊富な水量と川底のぬめりのため慎重に釣り下ります。

本で紹介されていた本流との合流点までの1キロ弱の区間で、深場が連続し自然河川らしさが多く残っている、雰囲気は満点のエリアです。

だけど…なにもいない。魚の気配が全くと言っていいほどない。一度Fさんの竿にまあまあのアタリがあったのみで早々に尻別川との合流地点に到着してしまいました。

いやーさすが尻別川っすね、という皮肉を二人で川に浴びせつつ車に戻りました。さて、まだ時間はある。同じく本から情報を得たもう一つの支流、登延頃川に行ってみることに。

支流登延頃川

ノボリエンコロ川と呼びます。こちらは比較的小さい川ですが水量は豊富です。

本によれば合流地点から魚影が濃いとのことですが、先ほどの例があるので全く信用せずむっつりしながら準備を進めました。合流地点は低めの堰堤があり「魚が生息している川」であれば間違いなく魚がいるポイント。

毛ばりを打つ。打つ。打つ。打つ…まったく反応が無い。と、「来ました!!」とFさん。
何が来たんだろうかーとFさんを見ると大きくしなる竿。おぉ、魚がいた。根掛かりではない。

上流下流に走る魚は対岸の私の前までも走ってきて目が合いました。こちらで掬いましょうかーと冗談を言うが、久々のアタリにFさんはそれどころではない様子です。

そう言った直後、Fさんの竿がピンっと真っ直ぐに…バラしてしまったようだ。私も見ていたが尺サイズのニジマスであったことは間違いでしょう。

私もFさんも尻別川にはまったく良い思い出がないので、今回のバラシは我々にとっては福音でありました。「尻別川って魚がいるんですね!」と思わず私は言いましたが、Fさんはニヤッとしただけ。でも心の中では同じことを思っていたに違いない。

その後、まだアタリすらない私に先行させてくれましたが、釣れるのは5センチ程度の小魚ばかり。まぁでも今日は魚を見れたしもういいかなぁとFさんに先行をまた譲ります。

Fさんが先行し私がカメラを取り出した直後、Fさんが再び「来ました!!」と叫ぶ。

今回もニジマスのようで下流に勢いよく走りだした。10メートル程度下流にいた私を追い越し、Fさんとニジマスは仲良く川を下って行った。いいなぁ。私も魚と川下りがしたい。
釣れたのは25センチのニジマス。Fさんにとって尻別川水系での初めての1匹となり嬉しそうでした。

本支流ともに厳しい尻別川

その後は双方まったくアタリが無いまま時間切れ。脱渓地点にはおどろおどろしいクマ出没注意の看板が掲げてありました。

比較的市街地に近いのだけど、さすが羊蹄山麓といったところです。入渓される方は十分注意してください。

今回の釣行、1匹はバラしてしまいましたが、2度まともなサイズの魚を見ることができて、私としては大満足でした。

やはり二人で行くと魚を見られる確率が倍になるので情報を得やすいです。この日も一人だったら尻別川に対する悪い感情は変わらないままであったでしょう。

本に紹介されてしまっているポイントは魚影が薄いのか、プレッシャーが高くスレているのか、いずれにしてもそう簡単には釣れないようです。

これはブログも同様でしょう。ポイントの紹介には慎重になったほうが良いみたいです。

コンテンツ